【2026年MLB】レイズの主力選手と戦い方|ワールドシリーズ初優勝への鍵 | TOKYO リーマン NOTE

【2026年MLB】レイズの主力選手と戦い方|ワールドシリーズ初優勝への鍵

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白黒の球場とTB帽子、グラブ、ボールを背景にレイズの初優勝への鍵を示したアイキャッチ 2026年シーズン

42本塁打のジュニオール・カミネロと、0本塁打・46盗塁のチャンドラー・シンプソン。同じ打線にいるこの2人が、2026年のレイズをよく表しています。ワールドシリーズ初優勝への道は、走塁と守備で接戦を作り、主軸の長打で得点をまとめることにあります。

相手は103勝のブリュワーズです。主力選手の役割を整理すると、レイズがどこで優位を作り、誰がその優位を得点や勝利へ変えるのかが見えてきます。

※日本時間2026年10月23日、第1戦開始前の情報です。年間成績は2026年レギュラーシーズン、ポストシーズン成績はALCS終了時点を対象としています。

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98勝のレイズは「小技だけのチーム」ではない

レイズは98勝64敗でア・リーグ東地区を制し、地区シリーズでヤンキースを撃破。リーグ優勝決定シリーズではガーディアンズを4勝2敗で退け、2020年以来のワールドシリーズへ進みました。ブリュワーズとの対戦は、どちらが勝っても球団初優勝となります。

特徴は、選手ごとの得意分野を組み合わせられることです。ディアスが安打と出塁で攻撃を始め、アランダが左打者として厚みを加え、カミネロが長打で返します。シンプソンは足で単打の価値を高め、遊撃のテイラー・ウォールズは守備で投手を助けます。

全員が同じ野球をするのではなく、異なる長所がつながる打線と守備です。バントや盗塁の回数だけを見るより、誰の出塁を誰が返し、どの打球をアウトに変えられるかを見る方が、このチームの強さを捉えやすくなります。

主力野手4人を比較すると、得点の作り方が見える

選手・主な役割打率/OPS本塁打/盗塁
カミネロ(三塁・長打).276/.88542本/3個
ディアス(DH・出塁).293/.80522本/3個
アランダ(一塁・左の主軸).274/.79222本/0個
シンプソン(外野・走塁).306/.6890本/46個

※2026年レギュラーシーズン。OPSは出塁率と長打率の合計です。出典:Baseball-Reference、Yahoo Sports。

2026年レギュラーシーズンのレイズ主力4選手の本塁打数と盗塁数の比較

2026年レギュラーシーズン。本塁打と盗塁はいずれも回数。出典:Baseball-Reference、Yahoo Sports。日本時間2026年10月23日確認。

カミネロ:走者をためた攻撃を、一振りで完成させる

カミネロは42本塁打、101打点、OPS .885を記録した長打の中心です。レイズの走塁を相手がどれほど警戒しても、最後に大きな得点を生むのは、この打者へ走者を残して回せるかどうかです。

ALCS第6戦では7回に2ランを放ちました。走塁で毎回1点ずつ積み上げる必要はなく、接戦を保ったまま主砲の一打を待てることも、レイズの勝ち方です。

ワールドシリーズでは、カミネロの前でアウトを増やさない判断も重要になります。たとえば走者一塁で無理に盗塁を試みて失敗すれば、長打による複数得点の機会を自ら消してしまいます。相手投手や点差を見ながら、走る利益と主砲へつなぐ利益を比べたい場面です。

ディアス:180安打を、主軸へつながる出塁に変える

ヤンディ・ディアスは180安打、打率.293、出塁率.359を記録しました。22本塁打もあり、相手から見ると、出塁を許したくない一方で安易にストライクを取りにもいけない打者です。

ブリュワーズの強い投手陣に対して、打線全体で安打を連ね続けるのは簡単ではありません。ディアスが最初の走者になれば、アランダやカミネロの長打が一度に複数得点へつながります。自身の打点だけでなく、後続を走者ありで迎えさせる働きに注目です。

アランダ:左の22本塁打が、相手の継投を単純にさせない

ジョナサン・アランダは打率.274、22本塁打、92打点を記録しました。出塁率も.358あり、カミネロへつなぐ役割と、自ら走者を返す役割の両方を担えます。

右打ちのディアス、カミネロに加えて、左打ちのアランダがいることには戦術的な意味があります。相手は右の主砲だけに合わせて救援投手を用意すれば済むわけではありません。アランダが長打を見せれば、カミネロを避けるだけで得点圏をしのぐことも難しくなります。

シンプソン:打率.306と46盗塁を、主軸の得点力へつなげる

チャンドラー・シンプソンは打率.306、46盗塁を記録した一方、本塁打は0本です。OPSだけで並べると主軸3人に及びませんが、一塁へ出た後に相手へ与える負担が違います。

ただし、46盗塁に対して盗塁死も14個あり、成功率は約76.7%でした。足が速いから常に走るべき、とはなりません。終盤に1点が必要な場面と、カミネロの前で走者を残したい場面では、同じ一塁走者でも判断が変わります。

見たいのは盗塁数に加え、単打で一塁から三塁へ進めるか、外野手の送球を見て追加の塁を奪えるかです。打者がアウトにならずに得点へ近づければ、レイズは長打が出ない回にも圧力をかけられます。

投手陣はラスムセンとペラルタが柱、第1戦はマルティネス

ラスムセン:172回で32四球、攻撃を無料で助けない

ドリュー・ラスムセンは年間16勝5敗、防御率2.67。172回で174奪三振に対し、四球は32個でした。相手の打者を倒す力に加え、四球で走者を増やさないことが持ち味です。

出塁から攻撃を広げるブリュワーズに対しては、この特徴が重要になります。走者なしの単打と、四球の後の単打では、守備側が背負う負担が違います。打たれることを恐れてボール球が先行するより、ストライクゾーンで勝負してウォールズらの守備を生かしたいところです。

ペラルタ:ALCSの好投を、古巣相手にも再現できるか

フレディ・ペラルタはALCSで第2戦の6回無失点、第6戦の5回1/3を1失点という投球で、シリーズMVPに選ばれました。ラスムセンだけに勝ち星を頼らずに済むことが、レイズの大きな強みです。

ワールドシリーズの相手は古巣のブリュワーズです。互いに知る部分が多い対戦では、過去の印象よりも、現在の球威と制球で打者を押し込めるかが焦点になります。レイズとしては、先発が優位を保ったまま試合を進め、救援陣の負担を軽くしたいところです。

マルティネス:第1戦の内容が、その後の継投にも影響する

第1戦の先発には、ニック・マルティネスが選ばれました。ラスムセンを初戦に投入する形ではなく、別の先発からシリーズを始める布陣です。

ここで重要なのは、初戦の勝敗に加えて何回を任せられるかです。早い回から接戦用の救援投手をつぎ込めば、翌日以降の選択肢が狭まります。マルティネスが試合を作れれば、ラスムセンとペラルタが登板する試合にも、ブルペンを良い状態でつなげられます。

隠れたキーパーソンは、ベイカーへつなぐケリー

抑えのブライアン・ベイカーは年間41セーブ、防御率1.44を記録しました。終盤にリードを持ち込んだとき、最後を任せる投手がいることは、走塁や守備で1点を取り合うレイズの戦い方を支えます。

ただし、9回までにリードを失えば、その強みは使えません。そこで注目したいのがケビン・ケリーです。年間71試合で防御率2.44、73回2/3で11四球と、走者を余計に増やさずに投げられる救援投手です。

このシリーズで、目立つ打者以外に1人挙げるならケリーです。先発降板後、相手の中軸と走者が重なる場面をしのげるか。ベイカーが投げる最後の3アウトより、その前の1アウトが難しい試合もあります。登板する回の数字ではなく、どの打者と走者を任されるかを見ると、ケリーの重要性が分かります。

ブリュワーズ攻略は、走る場面と強く打つ場面の使い分け

序盤:ミジオロウスキーへの対応を、打線で共有できるか

ブリュワーズの第1戦先発ジェイコブ・ミジオロウスキーに対し、レイズは速球への対応を問われます。早打ちだけに偏れば球数を助けますが、待ちすぎて追い込まれても苦しくなります。ディアスらが初回から何を狙い、どの球を見送るかを見たい対戦です。

攻略の考え方は、全員が粘ることではありません。速球を狙う打者と、ゾーンを絞って四球も取る打者が、それぞれ自分の役割を果たすことです。シンプソンが出れば足で揺さぶれますが、まず塁へ出なければ、その選択肢は生まれません。

中盤:カミネロの前で、安易にアウトを渡さない

レイズにとって、送りバントは常時選ぶ作戦ではなく、打者と点差に応じて使う手段です。主軸へつながる序盤の無死一塁なら、走者を残して強く打つ選択に価値があります。一方、同点の終盤に下位打者を迎えるなら、1点を取りにいく判断が前へ出てきます。

相手も走塁や小技への準備を進めてきます。バントを警戒して守備が前へ出れば通常の打撃を選び、盗塁への警戒が厳しければ打者の勝負を優先する。作戦の成功回数より、相手の対応に合わせて切り替えられるかが重要です。

両球団の攻撃の土台は、2026年MLBでスモールベースボールが再評価された理由でも整理しています。

終盤:ウォールズの守備と救援投入で、余計な走者を消す

遊撃のウォールズは、打線の数字だけでは捉えにくい主力です。内野ゴロを確実にアウトへ変え、併殺を完成させれば、先発や救援投手の球数と失点リスクを減らせます。接戦では、攻撃で1点を加えるのと同じくらい、相手の1点を防ぐ守備が効いてきます。

ケビン・キャッシュ監督には、先発をどこまで引っ張り、ケリーやベイカーをどの打者へぶつけるかという判断も求められます。好投しているから続投、9回だから抑え、という回数だけの区切りではなく、打順と走者、球の状態を見て勝負所を選びたいシリーズです。

初優勝の鍵は、カミネロの前とベイカーの前にある

打線の中心はカミネロ、投手陣の柱はラスムセンとペラルタです。ただ、シリーズの勝ち筋を見極めるなら、その周囲の働きが欠かせません。ディアスとアランダが走者を残し、シンプソンが進塁で好機を広げ、ケリーがリードをベイカーへ渡せるかに注目です。

とくに見たいのは、シンプソン出塁後の攻撃と、先発が降りた直後の継投です。前者で得点の形を増やし、後者で相手の反撃を止められれば、レイズは自分たちが得意とする接戦へ持ち込めます。その土台の上でカミネロの長打が出ることが、初優勝へ最もつながる展開だと考えます。

参考情報

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野球好きの30代サラリーマン / 趣味は野球観戦・読書 / 現在子育てに奮闘中 / 野球関連のデータ分析・考察記事を発信します

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