【2026年MLB年俸ランキング】当年給与と契約年平均を比較・考察 | TOKYO リーマン NOTE

【2026年MLB年俸ランキング】当年給与と契約年平均を比較・考察

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2026年MLB年俸ランキングの当年給与と契約年平均を比較するモノトーンのアイキャッチ画像 2026年シーズン

2026年のMLB年俸ランキングは、当年給与ならカイル・タッカー、契約年平均額なら大谷翔平が首位です。同じ「年俸」でも、契約金を受け取る時期や繰り延べ払いの扱いによって、上位の顔ぶれは変わります。2つのランキングを並べると、スター選手の契約と球団の資金配分が見えてきます。

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当年給与と契約年平均では首位が変わる

当年給与は、2026年に支払われる基本給や契約金などを含む「Total Cash」で比較します。一方、契約年平均額(AAV)は、現在の契約の名目保証総額を保証年数で割った額です。将来支払う繰り延べ分も含め、現在価値への割り引きは行いません。

タッカーの当年給与は5,500万ドル、大谷の契約年平均額は7,000万ドルです。この2つは異なる問いへの答えであり、「今年の支払いが多い選手」と「1年当たりの契約額が大きい選手」を分けて見る必要があります。

日本時間2026年10月28日確認。ランキングはSpotracの2026年掲載データによります。スポンサー収入、税引き後の手取り、未確定の出来高を含む年間最終総収入のランキングではありません。金額は米ドルで、順位は丸める前の数値から算出しています。

2026年の当年給与トップ10|タッカーが5,500万ドル

順位選手/球団当年給与契約年平均
1位カイル・タッカー
ドジャース
5,500万ドル6,000万ドル
2位コディ・ベリンジャー
ヤンキース
5,250万ドル3,250万ドル
3位フアン・ソト
メッツ
約4,698万ドル5,100万ドル
4位タイボー・ビシェット
メッツ
4,200万ドル4,200万ドル
4位タイザック・ウィーラー
フィリーズ
4,200万ドル4,200万ドル
6位アーロン・ジャッジ
ヤンキース
4,000万ドル4,000万ドル
7位ジェイコブ・デグロム
レンジャーズ
3,800万ドル3,700万ドル
8位ゲリット・コール
ヤンキース
3,600万ドル3,600万ドル
9位マイク・トラウト
エンゼルス
約3,545万ドル約3,554万ドル
10位ディラン・シース
ブルージェイズ
約3,505万ドル3,000万ドル

当年給与:2026 Total Cash。契約年平均:Contract Averageの名目額。出典:Spotrac。4位は同額の2人で、次は6位です。

タッカーに続くのは、5,250万ドルのコディ・ベリンジャーです。3位のフアン・ソトまでを含め、トップ3は全員が外野手で、4位のボー・ビシェットとザック・ウィーラーは4,200万ドルで並びます。

ここで目を引くのは、ベリンジャーの当年給与が契約年平均額を2,000万ドル上回る点です。5年契約全体の平均だけを見ていると、契約初年度の支払いの大きさを見落とします。反対に、この5,250万ドルが毎年続くわけでもありません。

契約年平均トップ10|大谷7,000万ドル、タッカー6,000万ドル

順位選手/球団契約年平均保証期間
1位大谷翔平
ドジャース
7,000万ドル10年(2024–33)
2位カイル・タッカー
ドジャース
6,000万ドル4年(2026–29)
3位フアン・ソト
メッツ
5,100万ドル15年(2025–39)
4位タイボー・ビシェット
メッツ
4,200万ドル3年(2026–28)
4位タイザック・ウィーラー
フィリーズ
4,200万ドル3年(2025–27)
6位アーロン・ジャッジ
ヤンキース
4,000万ドル9年(2023–31)
7位フランバー・バルデス
タイガース
約3,833万ドル3年(2026–28)
8位ジェイコブ・デグロム
レンジャーズ
3,700万ドル5年(2023–27)
9位ブレイク・スネル
ドジャース
3,640万ドル5年(2025–29)
10位ゲリット・コール
ヤンキース
3,600万ドル9年(2020–28)

2026年に適用される契約の名目保証額ベース。オプトアウト前提で期間を短縮せず、保証されていない将来オプションは期間に加えていません。出典:Spotrac。

年平均額では、大谷とタッカーのドジャース勢が1、2位を占めます。ソトは総額7億6,500万ドルの15年契約ですが、1年当たりでは5,100万ドルとなり、10年契約の大谷、4年契約のタッカーに続きます。

契約総額の大きさと年平均額の高さは、選手が得る保証の性質が違います。長期契約は長い期間の収入を確保でき、短い契約で高い年平均額を得れば、球団は少ない保証年数と引き換えに1年当たりの負担を増やす形になります。

2026年の契約年平均額上位10人について当年給与と契約年平均額を比較した横棒グラフ

契約年平均額上位10人を比較。単位:百万ドル。当年給与はTotal Cash、年平均は名目額。日本時間2026年10月28日確認。出典:Spotrac。

大谷は200万ドル、タッカーは5,500万ドル|違いを生む支払い時期

大谷の7,000万ドルと200万ドルは両立する

大谷の契約は10年総額7億ドルですが、2024〜2033年の受取額は年200万ドルです。各年の残り6,800万ドルは繰り延べられ、2034〜2043年に支払われます。2026年の当年給与が低くても、契約上の報酬が200万ドルに減ったわけではありません。

この構造は、現在の選手への支払いを抑える一方、球団に将来の支払い義務を残します。球団の負担を考えるときは、目の前の現金支出に加え、将来債務の資金準備やぜいたく税の計算も見る必要があります。「大谷のコストは年200万ドル」と捉えると、編成の実態を読み違えます。

日本人選手に対象を絞った比較は、日本人メジャーリーガーの年俸ランキングで紹介しています。大谷や山本由伸らを契約総額と年数から比べると、日本人選手同士の契約規模の違いもつかめます。

タッカーの当年給与は契約金が大部分

タッカーの2026年の基本給は100万ドルですが、当年に支払われる契約金5,400万ドルが加わり、当年給与は5,500万ドルになります。基本給だけを並べたランキングなら、この大きな支払いが消えてしまいます。

同じドジャースでも、大谷は受け取りを後ろへ送り、タッカーは初年度にまとまった契約金を受け取ります。契約年平均の上位2人であっても、選手への支払い方は大きく異なるのです。

ソトが「年俸1位」の集計もある理由

契約金を支払った年に計上するか、複数年へ配分するかでも順位は変わります。たとえば開幕時のAP集計では、給与に契約金の按分額などを加え、ソトを約6,188万ドルで首位としています。これは本記事のTotal Cashとは定義が異なります。

当年の受取額、契約金を配分した給与額、契約年平均額、ぜいたく税用の額は、それぞれ別の数字です。異なる集計の首位だけを比べるより、どの数字が知りたいかを先に決めると、ランキングの違いを理解しやすくなります。

上位10人を俯瞰|ヤンキースは当年給与、ドジャースは年平均に3人

当年給与の上位10人では、ヤンキースのベリンジャー、ジャッジ、コールの3人が入り、メッツはソトとビシェットの2人です。契約年平均額では、ドジャースの大谷、タッカー、スネルの3人に、メッツとヤンキースがそれぞれ2人で続きます。

この違いから読み取れるのは、スターを集める球団でも支払いの山が同じ年には来ないことです。ドジャースの3人は年平均額の上位にそろう一方、大谷とスネルは当年給与のトップ10に入りません。ただし、個人の上位10人だけでは、控え選手や救援陣を含む球団全体の給与規模は判断できません。

ベッツやフリーマン、山本を含むチーム内の比較は、2026年ドジャース年俸ランキングと主要選手の契約一覧で整理しています。そちらの主ランキングは後払いを含む当年の基本給が基準で、契約金を含む現金支払予定額や球団給与総額も分けて解説しています。

もう一つの特徴は、契約年平均額のトップ10に、二刀流の大谷を除いても先発投手が5人いる点です。ウィーラー、フランバー・バルデス、デグロム、スネル、コールが並びます。高額契約の対象は強打者だけではなく、先発の主力にも広がっています。

バルデスの3年とソトの15年|AAVだけでは見えないリスク

バルデスは3年総額1億1,500万ドル、年平均約3,833万ドルで7位です。9年契約のジャッジの4,000万ドルに近い水準ですが、球団が保証する年数は3分の1です。似たAAVでも、将来まで引き受けるリスクは同じではありません。

ソトの15年、大谷の10年に対し、タッカーは4年、ビシェットとウィーラーは3年です。2026年の上位には、長期間スターを確保する契約と、保証期間を絞って高い年平均額を支払う契約が共存しています。年平均額の順位だけでは、この戦略の違いまでは表せません。

また、当年給与が高いことは、その年の活躍を保証しません。契約金の支払い、契約時に見込んだ価値、契約後の年齢や健康状態が重なるためです。割高・割安を評価するなら、単年の受取額だけでなく、契約全体の保証額と期間、出場機会、打撃・守備や投球での貢献を合わせて見るべきです。

2026年のランキングで注目したいのは、金額に加えて「いつ、何年分を保証したのか」です。当年給与は支払いの集中を、契約年平均額は契約全体の1年当たりの大きさを示します。2つを並べることで、順位表が球団と選手の契約戦略を読む材料になります。

参考情報

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TOKYOリーマン

野球好きの30代サラリーマン / 趣味は野球観戦・読書 / 現在子育てに奮闘中 / 野球関連のデータ分析・考察記事を発信します

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