2026年の阪神の推定年俸は、近本光司の5億円がトップで、佐藤輝明の4億5,000万円が続きます。上位10人は全員2億円以上で、合計は29億8,000万円です。顔ぶれと契約の背景を重ねると、主力野手の引き留めと、先発・救援を支える投手への評価が見えてきます。
阪神の年俸ランキング2026|1位近本、2位佐藤輝明
2026年契約の上位10人を、高い順に並べました。外国人選手も含む年俸一覧で比較すると、この10人はいずれも日本人選手です。
※日本時間2026年11月7日時点。金額は報道による推定年俸で、出来高を除きます。同額は同順位です。2027年の契約更改額は混ぜていません。
| 順位 | 選手 | 2026年推定年俸 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 近本光司 | 5億円 | 野手 |
| 2位 | 佐藤輝明 | 4億5,000万円 | 野手 |
| 3位 | 大山悠輔 | 3億4,000万円 | 野手 |
| 4位 | 西勇輝 | 3億円 | 投手 |
| 4位 | 中野拓夢 | 3億円 | 野手 |
| 6位 | 才木浩人 | 2億5,000万円 | 投手 |
| 7位 | 村上頌樹 | 2億3,000万円 | 投手 |
| 8位 | 森下翔太 | 2億1,000万円 | 野手 |
| 9位 | 岩崎優 | 2億円 | 投手 |
| 9位 | 石井大智 | 2億円 | 投手 |
3位は大山悠輔の3億4,000万円です。西勇輝と中野拓夢が3億円で並び、才木浩人、村上頌樹、森下翔太、岩崎優、石井大智までが2億円以上となっています。
佐藤輝明の「5億円」と「4億5,000万円」は何が違う?
佐藤の契約は、年俸4億5,000万円に出来高5,000万円を加えた総額5億円と報じられました。ランキングで近本と同率1位にすると、出来高を含む金額と基本年俸が混ざるため、ここでは4億5,000万円を採用しています。
前年の1億5,000万円からは3億円増で、基本年俸は3倍です。「5億円の選手」という見出しだけでは分かりにくいものの、報酬の内訳を分ければ、近本との差は5,000万円と整理できます。
上位10人で約30億円|野手5人に約60%を配分

2026年の推定年俸上位10人。単位:億円。出来高を除く。2026年11月7日(日本時間)確認。出典:Baseball Chronicle、契約更改報道。
上位10人は投手5人、野手5人ですが、合計額には差があります。野手は18億円、投手は11億8,000万円で、この10人の年俸合計に占める野手の割合は約60.4%です。
近本、佐藤、大山の上位3人だけで12億9,000万円になります。中野と森下も含め、打線を組む際に中心となる選手たちへ高い評価が集まった形です。先発と救援に分かれる投手に比べ、野手は日々の打線で役割が重なりやすく、複数の主力を同時に残す価値が表れています。
一方、これは球団全体の年俸総額ではありません。11位以下の投手・野手まで含めた配分は変わるため、ここでは「高額契約の中心がどこにあるか」を読む数字として使います。
近本と大山の大型契約|年俸には主力を残す費用も含まれる
近本はFA権を行使せず、2026年からの5年総額25億円の契約で残留しました。大山も2025年からの5年総額17億円に出来高を加えた契約を結んでおり、単年の本塁打数だけで年俸の差を説明することはできません。
筆者が重視するのは、代わりの選手を探す負担です。主力が抜ければ、同じポジションを埋めるだけでなく、打順や守備の組み合わせまで変わります。複数年契約は、その選手の働きに加え、数年先の編成を組み立てやすくするための投資と考えられます。
もちろん、長く残せることには、年齢や故障によって出場機会が変わっても契約が続くという面もあります。評価する際は、単年の打率だけでなく、出場できた試合数や守備位置、代役の確保まで合わせて見たいところです。
佐藤・森下・村上は年俸に見合った?2026年の成績と比較
佐藤は39本塁打106打点、森下は35本塁打
佐藤は2026年のレギュラーシーズンで打率.306、39本塁打、106打点を記録しました。前年の活躍を受けた大幅昇給のあとも、打線の中心として長打と得点を生み出しています。高額になったという理由だけで負担と捉えるより、同じ打撃水準を持つ選手を他で確保できるかという視点も必要です。
年俸2億1,000万円の森下は、打率.292、35本塁打、84打点、出塁率.394でした。佐藤との年俸差は2億4,000万円ですが、本塁打数の差は4本です。この比較は森下の貢献の大きさを示す一方、年俸がその年の成績に比例する仕組みではないことも教えてくれます。
年俸はシーズン前に結ばれた契約であり、成績はシーズン後の結果です。過去の実績や契約時期も反映されるため、「1本塁打当たりの年俸」だけで選手の価値を決めるより、今季の成果が次の評価へどうつながるかを見るほうが有用です。
村上は10勝9敗でも、防御率1.85と180回1/3
推定年俸2億3,000万円の村上は、27登板で10勝9敗、防御率1.85、180回1/3を記録しました。勝ち越しは1つですが、年間を通じて長い回を投げ、失点を抑えた働きは勝敗だけでは捉えきれません。
先発投手への投資を見るときは、勝利数に加えて投球回を重視したいところです。多くの回を任せられれば、別の投手が埋める必要のあるイニングを減らせます。才木や村上の契約額は、登板日の結果だけでなく、シーズン全体を支える役割と合わせて評価できます。
2027年の年俸順位を見るなら、昇給と契約の継続を分ける
2026年オフは、今季の成績を受けた契約更改が進む時期です。ただし、複数年契約が続く選手と、単年契約で評価を受ける選手では、順位が動く条件が違います。新しい契約額が判明した選手だけを2026年の表へ入れ替えると、異なる年度のランキングになってしまいます。
今後見るべきなのは、佐藤や森下らの高い貢献が契約へどう反映されるか、そして高額契約の主力を支える層へどれだけ評価が広がるかです。投手陣の今季の成果を掘り下げるなら、高橋遥人の沢村賞と歴代受賞者の成績比較で、勝利数以外の評価軸も整理できます。
他球団との契約の組み方の違いを知りたい方は、ソフトバンクの年俸ランキングと主力への資金配分も参考になります。外国人投手の大型契約が上位を占める球団と比べると、阪神の上位10人の特徴をつかみやすくなります。

