大谷選手の活躍により大注目のMLBですが
2024年シーズンは今永投手がメジャーデビューを果たし
15勝を挙げるなど期待を上回る活躍で新人王候補に浮上しました
一方で怪物ルーキーのポール・スキーンズ投手が圧巻の投球を披露し
新人としては史上5人目となるオールスターゲームでの先発を務めるなど
特にナ・リーグのルーキーが豊作のシーズンとなりました
今回はMLBの2024年シーズンにおける新人王ランキングについてまとめます
また新人王資格や選出方法・歴代新人王についても解説していきます
記事の内容
新人王タイトルの概要
新人王とは
シーズンで最も活躍したルーキーに与えられるタイトルです
各リーグで1人ずつ選出されます
MLBではルーキーオブザイヤー(ROY)と呼ばれるタイトルで
これまで数々のスター選手が受賞してきました
過去には大谷選手やジャッジ選手も受賞したタイトルです
新人王資格
野手の場合
- 前年までのMLB通算打席数が130打席未満であること
- 前年までのアクティブロースター登録期間が45日以内
投手の場合
- 前年までのMLB通算投球回数が50イニング未満であること
- 前年までのアクティブロースター登録期間が45日以内
新人王タイトルの選考対象となるには、上記の条件を全て満たす必要があります
年齢の制限はありませんので
日本人メジャーリーガーは1年目に新人王資格を得るケースが多いです
アクティブロースター登録とは、試合に出場することができる26人に登録されることで
ざっくりとMLBでのベンチ入りのことです
新人王の選出方法
全米野球記者協会の記者投票によって選出されます
各リーグには15球団が所属しており、それぞれの本拠地都市は異なります
本拠地都市から2人ずつが選出され、計30人の記者に投票権が与えられます
それぞれの記者は1位から3位までの選手を選んで投票します
各順位にポイントが割り振られ
全ての記者の投票を集計して、ポイントの合計値が最も高い選手が新人王となります
2023年のヘンダーソン選手は満票での新人王となりましたので
合計獲得ポイントは150ポイント(30人×5ポイント)でした
投票はレギュラーシーズン終了後に締め切られますので
ポストシーズンの活躍は考慮されません
2024年新人王の発表日
日本時間 11月19日(火)
2024年新人王ランキング
選手紹介(ア・リーグ)
1位 ルイス・ギル
所属:ヤンキース
ポジション:投手
ヤンキース期待の剛腕投手です
2024年シーズンは15勝を挙げる活躍でチームの地区優勝に貢献しました
最速160キロを超えるストレートに加えてスライダーとチェンジアップを操ります
制球面の課題は大きい投手ですがポテンシャルの高さをみせました
2位 コルトン・カウザー
所属:オリオールズ
ポジション:外野
高い守備力と足の速さが売りの選手です
2024年シーズンは守備でチームを支えるだけではなく
24本のホームランを放つなど活躍しました
打撃の確実性には課題が残りますが
今後に期待をもてる活躍をみせました
3位 オースティン・ウェルズ
所属:ヤンキース
ポジション:キャッチャー
名門ヤンキースで正捕手を務める選手です
MLB屈指のフレーミング技術をもち、守備面でチームに貢献しました
また持ち前のパンチ力も発揮し13本のホームランを放ちました
守備力はもちろんのこと打撃面での評価も高い選手です
4位 メイソン・ミラー
所属:アスレチックス
ポジション:投手
MLB屈指の速球派投手です
MLB歴代球速ランキングではTOP10にランクインしており
最高球速は167キロを記録しました
2024年シーズンよりリリーフに転向しましたが、適正十分の活躍をみせました
怪我の影響によって順位は伸びませんでしたが
今後が非常に楽しみな選手です
MLB球速ランキングについては別記事でまとめていますのでご覧ください
選手紹介(ナ・リーグ)
1位 ポール・スキーンズ
所属:パイレーツ
ポジション:投手
怪物ルーキーとして大注目の剛腕投手です
2023年のMLB全体ドラフト1位の選手ですが
指名後半年ほどでメジャーデビューを果たすと
圧巻の投球で11勝3敗の成績を残しました
さらに規定投球回未達ながら防御率は1.96を記録しました
160キロ超える直球に加えて多彩な変化球を操る一方で
制球力も高く弱点の少ない素晴らしい投手です
2025年のサイヤング賞候補と目されるなど
ルーキーながらMLB屈指の好投手です
2位 ジャクソン・メリル
所属:パドレス
ポジション:外野
走攻守に高い能力を誇る若手有望株です
元々は内野手で、チーム事情のために外野を守りましたが
高い身体能力で素晴らしい守備を連発しました
さらに24本のホームランと3割に迫る打率を残すなど
打撃でも存在感を発揮しました
走力も申し分なく総合力の高い選手として
パドレスのプレーオフ進出に貢献しました
3位 ジャクソン・チョーリオ
所属:ブリュワーズ
ポジション:外野
チームNo.1の若手有望株です
メジャーデビュー前に8年間の大型契約を結ぶなど期待されている選手で
2024年シーズンはMLB史上最年少で20盗塁20本塁打を達成しました
打力のみならず走力もMLB屈指で広い守備範囲にも定評があります
走攻守全てにおいてハイレベルな将来のスター候補です
4位 今永昇太
所属:カブス
ポジション:投手
日本で素晴らしい実績を誇る本格派左腕です
MLB挑戦1年目ながら15勝を挙げ防御率も2.91の高成績を残しました
MLBトップクラスの制球力をもち
球速はMLB最低クラスですが伸びのある直球とスプリットで
高い奪三振率を誇ります
例年であれば新人王を獲得してもおかしくないほどの大活躍でした
歴代新人王一覧
大谷選手をはじめジャッジ・アクーニャJr.・トラウト・ハーパー選手などの
ビッグネームが並んでいます
近年受賞した選手達も、数年後にはスター選手となることでしょう
まとめ
今回は2024年MLBの新人王ランキングを紹介しました
特にナ・リーグでは近年稀にみる怪物ルーキー達が多数誕生しました
またMLB挑戦1年目の今永・山本投手も十分な活躍で期待通りの成績を残しました
山本選手は怪我による離脱もあり成績は伸び悩みましたが
今永投手は素晴らしい活躍でした
来年以降のさらなる飛躍が楽しみですね
ここまでお付き合いいただきありがとうございました