大谷翔平選手の活躍で注目されるドジャースですが
前評判通りの強さで見事2024年ワールドチャンピオンに輝きました
一方で多くの怪我人を抱えながらも圧倒的な強さを発揮した点は、流石の巨大戦力を感じます
故障者リスト入りしているメンバーをみると、他球団であれば主力として活躍するような豪華な顔ぶれです
今回は2024年シーズンの故障者情報をまとめていきます
投手
山本由伸(先発)
日本を代表する若手右腕です
2024年よりMLBに移籍すると、開幕から期待通りの素晴らしい投球を披露しました
先発ローテを守っていましたが
6月中旬に右肩の張りを訴えて緊急降板し、故障者リスト入りしました
9月中旬に復帰すると、プレーオフで大活躍しました
ウォーカー・ビューラー(先発)
生え抜きの好投手です
160キロの直球とカッターなどの多彩な変化球を操る剛腕です
2019年に先発投手として16勝を挙げ
エース級の活躍を見せましたが
2022年6月にトミージョン手術を受け、2024年シーズンに復帰を果たしました
しかし復帰後はかつての圧倒的な投球が影を潜めて、打ち込まれる姿が目立ちました
6月下旬に右股関節の怪我で離脱し
8月中旬に復帰しました
ギャビン・ストーン(先発)
2023年にデビューした若手先発右腕です
最速160キロに迫る直球と多彩な変化球に加え
制球力も高い安定した投手です
2024年シーズンはチームの勝ち頭として期待以上の活躍をみせましたが
9月上旬に右肩炎症により離脱しました
怪我の程度は重く手術を受けることとなり
2025年シーズンは全休となる見込みです
クレイトン・カーショウ(先発)
メジャー通算200勝を誇る大エースです
高い制球力とキレのあるスライダーを武器に
数多くの記録を打ち立ててきたレジェンドです
2023年秋に受けた左肩の手術から
約1年のリハビリ期間を終えて7月下旬に復帰しました
先発ローテを守っていましたが
8月末に左足つま先の故障で離脱しました
以降は復帰せずにポストシーズンも欠場となりました
手術を受けるとのことで2025年シーズン中盤の復帰を目指します
実績や特徴については別記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください
タイラー・グラスノー(先発)
2024年シーズンにレイズから移籍した剛腕投手です
エースとして安定した投球を披露しました
最速163キロの直球を軸に、スライダーとカーブを投じます
7月中旬に腰の張りを訴え故障者リスト入りしましたが
7月下旬に復帰を果たしました
しかしシーズンの疲れからか
8月中旬に右肘の張りにより再度故障者リスト入りしました
以降は復帰せずにシーズンを終えました
2025年の開幕には間に合う見込みです
リバー・ライアン(先発)
2024年のチームプロスペクトランキング3位の投手です
2024年にデビューを果たした若手右腕ですが
先発投手として安定した投球を披露しており
先発ローテへの定着が有力視されていました
平均155キロの直球と多彩な変化球を操ります
野手としてMLBに入団した過去もあり
守備にも定評のある投手です
8月中旬の試合中に緊急降板しましたが
検査の結果右肘靭帯の損傷がみつかり
トミージョン手術を受けるとのことです
2025年シーズンは全休の見込みです
ダスティン・メイ(先発)
身長198cmの長身右腕です
2023年7月に右ひじ靭帯の手術を受けました
威力抜群の速球とシンカーが武器です
2024年シーズン中の復帰が見込まれていましたが
食道の裂傷を発症した影響で全休となりました
2025年シーズンでの復帰が予定されています
トニー・ゴンソリン(先発)
2019年にデビューした若手技巧派投手です
スプリット・スライダー・カーブをバランスよく操り
投球技術で打者を打ち取る投球スタイルです
2022年には16勝を記録し活躍した投手ですが
2023年に肘の靭帯を損傷しました
トミージョン手術を受けたため2024年は全休となり
2025年シーズンでの復帰が見込まれています
ボビー・ミラー(先発)
将来のエース候補として期待される投手で
最速161キロの速球と160キロのシンカーが武器です
2024年4月に右肩炎症のため離脱しましたが
6月下旬に復帰しました
復帰後は本来の調子を取り戻すことができずに、7月中旬に3Aへの降格が決まりました
調整登板を経て8月中旬にメジャー復帰を果たしましたが、背信投球が続いたため
9月下旬に再び3Aへの降格が決まりました
2025年シーズンはメジャー定着に向けた勝負の年となります
エバン・フィリップス(リリーフ)
2022年にクローザーを務めた投手です
投球の軸となるスイーパーが最大の武器です
2024年は安定感を欠きクローザーの座を剥奪されましたが
シーズン後半は本来の投球を取り戻しつつありました
5月に右太もも裏を痛めて故障者リスト入りしましたが
6月上旬に復帰しチームを支えました
ポストシーズンで安定した投球をみせましたが
ワールドシリーズでは腕の疲労を理由に登板を回避しました
ジョー・ケリー(リリーフ)
最速164キロを誇る細身の剛腕投手です
5月上旬に右肩後方の張りで離脱しました
2か月ほどのリハビリを終えて
7月下旬に復帰しましたが
8月末に右肩の故障によって再び離脱しました
9月下旬に復帰しましたが、連投による疲労の影響もあり
ポストシーズンの登板は回避しました
ブルスダー・グラテロル(リリーフ)
リリーフエースとして期待される剛腕投手です
最速165キロの速球と160キロのシンカーが武器です
2024年開幕直前に右肩を負傷し
8月上旬に復帰をしましたが
復帰登板で右太もも裏の肉離れを発症しました
9月中旬に復帰し快投を披露しましたが
9月下旬に右肩炎症によって再び離脱しました
その後ワールドシリーズで復帰し活躍しましたが
シーズン終了後に右肩の手術を受けることとなり
2025年シーズン中盤での復帰が期待されています
アレックス・ベシア(リリーフ)
2020年にデビューした若手左腕です
投げっぷりの良さが魅力の投手で伸びのある速球を武器とします
2024年シーズン序盤から鉄腕ぶりを披露しましたが
10月中旬にパドレスとのプレーオフで脇腹を負傷しました
メッツとのリーグチャンピオンシップシリーズでは欠場となりましたが
ワールドシリーズで復帰し活躍しました
ブレイク・トライネン(リリーフ)
ベテランのリリーフ投手です
高い制球力でコーナーを突く投球スタイルで、安定感のある経験豊富な投手です
2024年シーズンは序盤から安定した投球披露し、ブルペンを支えました
8月上旬に左腰の違和感で故障者リスト入りしましたが
8月下旬に復帰を果たしました
プレーオフでは大活躍でチームの世界一に貢献しました
野手
ムーキー・ベッツ(遊撃手)
MLBを代表するスター選手です
走攻守においてトップクラスの成績を残す万能プレーヤーで、過去にはシーズンMVPを獲得しました
2024年シーズンのMVP最有力候補として期待され
開幕から1番打者として活躍しましたが
6月中旬のロイヤルズ戦で、左手に死球を受けて骨折しました
8月中旬にチームに復帰すると
期待通りの活躍を続けてチームの世界一に貢献しました
マックス・マンシー(三塁手)
強打が魅力の左打者です
シーズン30本塁打を何度も記録しているスラッガーですが、選球眼にも定評がある選手です
2024年シーズン序盤は本塁打を量産しましたが
5月に右脇腹を痛めて離脱しました
当初は早期の復帰が見込まれていましたが
予想よりも時間を要し、8月下旬に復帰しました
ミゲル・ロハス(遊撃手)
チームリーダーのベテラン選手です
全ての内野のポジションを守ることができるユーティリティ性が魅力で
安定した守備力に定評があります
9月下旬の試合で左内転筋を断裂しましたが
10月上旬プレーオフ初戦で復帰しました
オフには手術が予定されているとのことですが
2025年の開幕には間に合う見込みです
オースティン・バーンズ(捕手)
ベテランの控え捕手です
経験豊富で守備力に定評のある選手として
若き正捕手のスミス選手のサブとして活躍しました
8月下旬の自打球により左足親指を骨折して
短期間で復帰を果たしましたが
9月中旬に再び左足親指の打撲により離脱しました
9月下旬にチームに合流し世界一に輝きました
2024年シーズンの総括
開幕前から優勝候補として期待されていたドジャースですが
2024年シーズンは多くの主力を怪我で欠く厳しい戦いとなりました
特にシーズン終盤にはベッツ・フリーマン選手を欠く状況で
パドレス・Dバックスの猛追を受けることとなり
一時は地区優勝が危ぶまれた時期もありました
野手ではシーズン序盤からベッツ・マンシー選手の長期離脱で攻撃力が不足し
期待のアウトマン選手が不振で3A落ちするなど厳しい状況が続きましたが
大谷・フリーマン・ヘルナンデス選手がシーズンを投して好調を維持し
さらにはトレードで獲得したエドマン選手が救世主となり
強力打線を維持することができました
投手では期待された山本投手が怪我による長期離脱を余儀なくされ
グラスノー投手も怪我の影響で登板を回避するなど
エース格の2投手がシーズンを通してフル稼働できず
ビューラー・ミラー投手の不振によって先発投手陣が手薄になりました
さらには守護神候補のフィリップス選手が開幕から怪我で出遅れ
不振によってクローザーが不在となるなど
先発・リリーフ陣が慢性的に苦しい状況でした
しかしストーン投手が期待以上の活躍をみせ
ベシア・トライネン・ハドソン・ケリー投手がフル稼働でチームを支えました
さらにトレードで獲得したフラハティ・コペック投手が期待通りの活躍をみせて
結果的には圧倒的な強さでワールドチャンピオンに輝きました
想定以上に怪我人の多かったシーズンだった可能性が高いですが
選手層の厚さ・若手選手の台頭・トレード戦略がうまく機能しました
選手達はもちろんのこと、フロント陣も含めたチームでの成果だと思います
まとめ
今回は2024年シーズンにおけるドジャースの故障者情報をまとめました
多くの故障者を抱えながらも、ワールドチャンピオンに輝くあたりは
さすがの巨大戦力を感じますね
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!