MLBのインターリーグとは?不公平なシステムとして問題となった過去も!メジャーリーグの試合数や球団数についても解説!

メジャーリーグ

大谷選手の活躍に伴い大人気のMLBですが

”インターリーグ”という枠組みで試合が行われることがあります

インターリーグとは日本プロ野球でいう交流戦にあたりますが

日本のシステムとは同じではありません

また過去には不公平なシステムとして問題となりルール変更もありました

今回はインターリーグについてまとめていきます

またMLBの試合数や球団数に関する基本についても解説していきます

MLBの基本

リーグの枠組みと球団数

MLBはア・リーグとナ・リーグの2リーグ制で(セ・リーグとパ・リーグと同様)

全30球団が所属しています

それぞれのリーグ内ではさらに3地区に分かれます(西地区・中地区・東地区)

各地区には5チームが所属しており地区優勝を争います

MVPや個人タイトル(首位打者・本塁打王など)は各リーグで決まります

プレーオフ出場チームの決定方法

それぞれのリーグでは地区優勝した3チームと

リーグ全体の上位3チーム(地区優勝チームを除く)の計6チームがプレーオフに進みます

この3チームはワイルドカードでの出場となります

それぞれのリーグで勝ち上がった2チームによって

ワールドシリーズが開催され勝者が世界一の称号を手にします

年間試合数

同リーグ同地区のチームとの試合数が最も多く

同リーグだけで計116試合が予定されています

他リーグ(インターリーグ)との試合数も46試合と多いですね

総試合数は162試合とNPBの143試合と比較すると20試合ほど多いことが分かります

そのためシーズンも1か月程度長くなります

インターリーグについて

インターリーグとは

インターリーグは他リーグのチームとの試合を意味します

日本のプロ野球交流戦と似ています

日本と異なる点はシーズンを通して不定期に交流戦が行われている点です

また対戦チームによって試合数が異なります

インターリーグの試合数は年間46試合で

各チームに定められた地理的な1つのライバルチームと4試合

その他の14チームと3試合が行われます(計46試合)

地理的なライバルチームとは同じ地区を拠点とする2チームのことを指します

例えば同じロサンゼルスを拠点とするドジャースとエンゼルス

ニューヨークを拠点とするヤンキースとメッツ

シカゴを拠点とするカブスとホワイトソックスなどが地理的なライバルチームとなります

ルール変更の経緯

MLBでインターリーグのシステムが導入されたのは1997年です

当時MLB人気が低迷していたこともあり興行目的で導入されました

それまで他リーグ同士の試合は行われませんでした

しかし現在とは異なり不公平なシステムとして問題となっていました

当時年間のインターリーグ試合数は20試合程度で

現在と異なり他リーグ全球団と試合が組まれることはありませんでした

各チームの対戦相手は興行的・地理的観点で選定されたため

強豪チームとばかり試合が組まれるなど(逆も然り)不平等なシステムでした

このような背景もあり2023年シーズンより現在のシステムが導入され

インターリーグでは他リーグ全ての球団との試合が組まれるようになり

試合数もほぼ同じとなりました

不平等感はほぼ解消されることとなりました

現行システムの懸念点

2023年のルール改正によってインターリーグの不公平感は解消されましたが

良い点ばかりではありません

そもそも過去にインターリーグが20試合程度に抑えられていたのは

移動による選手の負担を軽減するためでもありました

試合数が年間46試合に増加したことによって

選手は広いアメリカ大陸を飛び回る必要があります

そのため休養を十分にとることができずに怪我が多くなる可能性があります

さらに広大な土地ならではの気候の変化・時差も負担となるでしょう

アメリカ東海岸と西海岸では3時間の時差が生じますし

北部と南部では平均気温が10℃程異なります

近年は特に投手の怪我が多くなっており

ピッチクロック導入の影響などが原因として挙げられていますが

インターリーグの試合数増加も少なからず影響を与えているでしょう

選手成績に与える影響

以前と比較して多様なチームとの試合が組まれることによって

投手有利のトレンドが強くなる可能性があります

基本的に対戦回数が少ない場合には投手が有利とされており

野手陣は少ない対戦回数の中で多様な投手に適応する必要に迫られます

まとめ

今回はMLBのインターリーグについて解説しました

インターリーグは日本の交流戦と類似したシステムです

2023年のルール改正により不平等感が払拭されつつありますが

選手への負担は増加しています

今後も細かなルール変更があるかもしれません

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人
TOKYOリーマン

野球好きの30代サラリーマン / 趣味は野球観戦・読書 / 現在子育てに奮闘中 / 野球関連のデータ分析・考察記事を発信します

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