近年ではMLBの常勝軍団として知られるドジャースですが
2013年から2024年にかけての12年間で11度の地区優勝に輝いています
2024年シーズンは絶対的な抑え投手が不在の状況でしたが
過去には素晴らしいクローザー達が活躍してきました
今回はドジャースの歴代抑え投手についてまとめていきます
また2024年の抑え投手事情についても解説していきます
記事の内容
ドジャースの歴代地区順位と抑え投手
2013年以降は11度の地区優勝を果たすなど
常勝軍団としての地位を確立しつつあります
この期間で長らく守護神を務めたのはケンリー・ジャンセン投手です
また2006年より3年間は日本人の斉藤隆投手が抑えを任され、地区優勝に貢献しています
2002年より絶対的クローザーとして活躍したエリック・ガニエ投手は
抑え投手としてサイヤング賞を獲得した稀有な投手です
このようにドジャースでは過去素晴らしいクローザー達が活躍しました
ドジャースの歴代抑え投手紹介
エリック・ガニエ
クローザーとして活躍した3年間は毎年70試合以上に登板し
50前後のセーブをあげました
2003年にはメジャー歴代1位となる55試合連続セーブを記録し
奪三振率もMLB歴代記録を塗り替える14.98を記録しました
またこの年にはMLBで11年ぶりにクローザーとしてサイヤング賞を獲得しました
なお連続セーブ記録はその後84試合まで更新し、現在のMLB最多記録となっています
150キロ中盤の速球とチェンジアップが特徴で
特にチェンジアップは140キロ以上の球速で大きく落下する魔球で
”バルカンチェンジ”と呼ばれて恐れられました
斎藤隆
NPB時代には現DeNAベースターズで活躍し
2006年からドジャースでクローザーをつとめました
ただし日本球界で圧倒的な成績を残した投手ではなく
渡米時の年齢が36歳だったこともあり周囲の期待は高くありませんでした
しかしガニエ選手の怪我によりクローザーを任されると大活躍し
1年目の2006年にはサイ・ヤング賞投票で8位を獲得しました
2007年には自身の最高球速を6キロ上回る159キロを記録するなど
MLB2位となる防御率1.40を記録しオールスターにも選出されました
150キロ前半のストレートとスライダー・カーブの2球種ながら
大きく曲がるスライダーを武器に高い奪三振率を誇りました
特に右打者の外角に逃げるスライダーが効果的で、打者を圧倒しました
ハビー・ゲラ
2011年に新人ながらクローザーを任され、21セーブを記録しました
150キロ中盤のストレートが投球の70%を占める典型的なパワーピッチャーで
カットボールも武器としました
しかし2012年には不振に陥り、ジャンセン投手にクローザーの座を奪われました
ケンリー・ジャンセン
常勝軍団のドジャースで10年間クローザーとして君臨しました
2017年には最多セーブのタイトルを獲得するなど
安定した投球でチームの勝利に貢献しました
最速160キロの速球と、150キロ前後のカットボールを武器とし
カットボールは投球の半数以上を占めました
フライアウトが多いフライボール投手としても知られています
なんと元々はキャッチャーで、2009年に投手に転向した異色の経歴をもっています
エバン・フィリップス
キャリア前半はメジャーに定着できず、2021年にレイズを戦力外となった投手です
ドジャースに移籍しスイーパー主体の投球スタイルに変更すると
成績が大きく向上し2023年にはドジャースのクローザーを任されました
最大の武器は投球の半分近くを占めるスイーパーで、空振り率などの指標は非常に優秀です
2024年シーズンの抑え投手
2024年シーズンは守護神が不在の状況で、中継ぎ陣が打ち込まれる試合が目立ちました
フィリップス投手の不振
2023年に守護神として素晴らしい活躍をみせたフィリップス投手ですが
シーズン序盤に右太ももの裏を故障して出遅れると
復帰してからは安定感を欠く試合が目立つようになりました
結局シーズンを通して不安定な投球が続くこととなり
守護神の座を剥奪される形となりました
ドジャースの投手起用
抑え投手が不在のドジャースでしたが
クローザーを決めずに状況に応じて投手を使い分ける戦略をとりました
力のある中継ぎ投手が多数在籍していることもあり
打順の巡りあわせに合わせて、柔軟に投手を起用することで
絶対的守護神不在の状況を凌ぎました
抑え投手候補
エバン・フィリップス
大本命は2023年に守護神として活躍したフィリップス投手です
2024年シーズンは不安定な投球が続いてしまいましたが
今後の復活を期待したいところです
マイケル・コペック
2024年シーズン途中にホワイトソックスからトレードで獲得した投手です
160キロ中盤の剛速球を武器としたパワーピッチャーです
制球力には課題が残りますが大きなポテンシャルを秘めています
アレックス・ベシア
投げっぷりの良さが売りの左腕です
2024年シーズンでは最も安定した投球をみせました
直球とスライダーのコンビネーションで打者を圧倒します
制球力には課題が残りますが若い投手ですので今後の成長が期待されます
まとめ
今回はドジャースのクローザーについてまとめました
過去には素晴らしい抑え投手達が活躍してきましたが
2024年シーズンは絶対的守護神が不在となりました
常勝軍団を支える抑え投手の台頭が待ち遠しいですね
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!