2024年オフには佐々木・菅野投手らが
メジャーリーグへ電撃移籍するなど
毎年のように日本人選手のMLB移籍がまとまっています
2025年はMLBの日本開幕戦が開催され
ドジャースとカブスが来日しました
公式戦前には両チームと
阪神・巨人との練習試合も開催され
多くの日本人選手が活躍しました
今回は将来的なメジャー移籍が噂される
日本人選手をまとめます
またNPBにおける海外移籍のルールや
海外FA権についても紹介します
なお2024年オフの
移籍情報は別記事をご覧ください
記事の内容
NPBのメジャー移籍
メジャー移籍のルート
- 海外FA
- ポスティング
- 自由契約
NPBからMLBに移籍する選手の多くは
海外FA・ポスティング制度を利用します
桑田・井口選手らのように
自ら希望して自由契約となり
トライアウトを受ける方法もありますが
珍しいケースです
海外FA
NPBで9シーズンをプレーした選手には
MLB球団と交渉する権利が与えられます
これを海外FA権と呼びます
ただし9シーズンとは
1軍登録期間で計算されるため
実際には10シーズン以上の在籍が
必要となるケースが多いです
よって全盛期でのメジャー移籍が難しく
選手にとってはメリットが少ない方法です
最近では千賀・松井・菅野投手らが
海外FA制度を利用して移籍しました
ポスティング
海外FA権を持たない選手が
メジャー移籍する際に用いられます
海外FA権との違いは
所属元球団が譲渡金を受け取れることです
譲渡金は契約総額で決まるため
大型契約が期待される選手の移籍は
球団にとって大きなメリットとなります
大谷・山本・佐々木選手らは
ポスティング制度を利用して移籍しました
譲渡金の計算方法

ポスティングによる所属元への譲渡金は
契約金総額によって決まります
例えば7000万ドルの契約の場合
2500×0.2+2500×0.175+2000×0.15で
1238万ドルの譲渡金が発生します(上図)
この金額に加えて
契約期間中に追加で発生した金額の
15%も譲渡金に加わります
契約期間中に発生する金額とは
メジャー契約締結時の年棒(マイナー契約選手の場合のみ)や
出来高ボーナスなどが含まれます
25歳ルールとは
MLB球団が25歳未満または
プロ6年目未満の海外選手を獲得する際
マイナー契約しか結ぶことができません
すぐにメジャー契約を結べますが
年棒の決定権は球団側にあり
最低年棒(1億円程度)での契約となります
よって契約金総額は少なくなり
譲渡金の額も抑制されます
2024年オフに佐々木選手が移籍した際
25歳ルールの適用によって
ロッテが受け取る譲渡金は少なくなり
選手放出のメリットを享受できませんでした
移籍当時の佐々木投手は23歳でしたので
あと2年遅くMLBに移籍していれば
25歳ルールは適用されずに
超大型のメジャー契約が見込まれました
その場合は多額の契約金総額によって
球団には多額の譲渡金が渡っていました
しかし本人の熱意や
誰もが認めるポテンシャルによって
球団側が動かされる形となりました
ポスティングの容認
ポスティング制度による移籍は
NPB球団にとって利益があるものの
主力の移籍による影響は小さくありません
そのため球団によっては
ポスティングを容認していません
筆頭はソフトバンクで
世界一の球団を目指す理念のもと
ポスティングでの移籍を容認しません
また巨人についても同様で
過去に山口投手の移籍を容認したものの
基本的には容認しない姿勢です
そのため松井・菅野選手らは
海外FA権を利用してMLBに移籍しました
山口選手のケースでは
生え抜き選手ではなかったことと
看板選手ではなかったことにより
移籍を容認されたと考えられます
メジャー移籍が噂される選手
宮城大弥
所属:オリックス
ポジション:先発
高い完成度を誇るサウスポーです
171センチと小柄ながら
最速155キロの直球と多彩な変化球を操り
高い制球力と緩急で打者を翻弄します
牽制やクイックも一級品で
毎年安定した成績を残しています
MLB球団からは毎年スカウトが訪れており
メジャーでも通用する力のある投手です
同世代の佐々木投手がMLBに移籍したため
メジャー志向が高まっている可能性があります
今井達也
所属:西武
ポジション:先発
NPB屈指の速球派右腕です
最速159キロの速球と
切れ味抜群のスライダーが武器です
制球はアバウトですが
球威で打者を圧倒できる投手です
2024年オフにMLB移籍への意欲を示しており
将来的なメジャー移籍が予想されます
才木浩人
所属:阪神
ポジション:先発
右の本格派右腕です
オーバースローから繰り出される
最速157キロの角度のある速球と
フォークを武器に奪三振を量産します
特に直球の質が高く
スピン量が多いため打者の手元で伸びます
2025年3月にはドジャースを相手に
5回7奪三振無失点の内容で
MLB球団の注目を浴びました
2024年オフには
メジャー移籍への意欲も示しており
将来的なMLB移籍が見込まれます
高橋宏斗
所属:先発
ポジション:中日
若き速球派右腕です
最速158キロの速球に加えて
落差の大きいスプリットを操ります
カットボールも交えて
高い奪三振能力を誇る投手です
制球力も高いため失投が少なく
2024年の被本塁打はわずか1本でした
2022年にデビューしたため
NPBの実績は少ないですが
年々成績を向上させており
国際大会でも活躍しています
メジャー移籍については明言していませんが
今後のMLB移籍が見込まれます
平良海馬
所属:西武
ポジション:リリーフ
最速160キロの剛腕投手です
剛速球を投げ込む一方で
球種が多彩で直球の割合は高くありません
制球もまとまっており
NPBトップレベルのリリーバーです
一方で先発転向も視野に入れており
今後の動向に注目です
また毎年MLB移籍への意欲を示しており
将来的なMLB移籍が見込まれます
村上宗隆
所属:ヤクルト
ポジション:サード
2022年の三冠王です
投高打低のNPBにおいて
毎年タイトル争いに絡み
十分な実績を積み重ねています
国際大会でも主軸を任され
2023年WBCでも活躍しました
ポジションはサードですが
外野守備の練習にも励んでいます
かねてよりMLB移籍への意欲を示しており
将来的な移籍が見込まれます
佐藤輝明
所属:阪神
ポジション:サード・外野
将来が期待される若手スラッガーです
2021年にデビューしてから
阪神の中心選手として活躍しています
現状タイトルの獲得はありませんが
スイングスピードはNPB屈指です
2025年3月のカブス・ドジャース戦では
サイヤング賞投手のスネル投手から
決勝3ランを放つなど活躍しました
実績的には不十分な印象ですが
2024年オフにはMLBへの意欲を示しており
今後の活躍次第では
メジャー移籍が実現するかもしれません
まとめ
今回は2025年シーズンにおいて
将来のメジャー移籍が見込まれる
日本人選手を紹介しました
大谷選手らの活躍もあり
MLBで活躍する日本人選手は
増加傾向にあります
今後の日本人選手の活躍に注目です
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました