大谷選手の活躍により人気のMLBですが
2025年シーズンの開幕が迫ってきました
各球団が大方の補強を終え
新チームの完成が間近です
2024年に世界一に輝いたドジャースですが
優勝メンバーが多数残留した一方で
年棒調停権を得た選手達との交渉が継続中です
今回は年棒調停制度の基本を解説します
また2025年に調停権を得たドジャースの選手一覧と、更新された年棒についても紹介します
なお2025年に向けたドジャースの移籍情報・年棒ランキングは別記事でまとめました
また2024年オフの移籍情報については以下の記事をご覧ください
記事の内容
年棒調停制度の基本
年棒調停制度とは?
年棒を見直すことができる制度です
メジャーデビュー後の3年間は
所属チームが年棒を決定するため
どれだけ活躍しても最低年棒(1億円程度)からの大幅な上昇は見込めません
年棒調停制度を利用することで
年棒を見直すことが可能となります
調停権取得の条件
- 3年以上のメジャー経験
- FA権未取得
FA権取得には6,7年のメジャー経験が必要で
FA権取得後は他球団と交渉が可能ですので
実力のある選手は年棒アップが期待できます
よって調停権はFA権未取得の選手に限られます
年棒調停は回避される傾向
年棒調停権を得た選手は
球団との年棒交渉を開始します
交渉がまとまらなかった場合にのみ
選手側は年棒調停権を行使し
第三者機関に依頼して、年棒額が決定します(年棒調停)
手間や時間を考慮し
年棒調停は回避される傾向にあり
一般的には選手と球団との交渉の段階で、新たな年棒が決定する傾向にあります
日本人選手のケース
日本からMLBに移籍する場合
25歳未満の選手には
一般的な選手と同様の規則が適用され
デビュー後3年間はチームによって定められた低年棒が設定されます
3年間のプレーを終えた後
調停権を得て、適正な年棒が設定されます
25歳以上の選手は上記の規則が適用されず
移籍の段階でチームとの年棒交渉が可能です
よって移籍の段階で適正な年棒を受け取ります
大谷選手のケース
大谷選手は23歳でMLBに移籍しました
そのためデビュー後3年間は、エンゼルスが設定した低年棒でプレーしました
2022年に年棒調停権を得ると
チームとの交渉がまとまり
年棒調停を回避しました
その結果年棒は4.5倍(550万ドル→3000万ドル)に大幅上昇しました
調停権を得た選手の年棒ランキング
若くしてスターとなった選手が名を連ねます
3選手ともにFA権取得前の段階で
主要な打撃タイトルを獲得しており
現在はMLB屈指の選手として活躍しています
2025年に調停権を得たドジャースの選手
2023年に守護神として活躍したフィリップス投手ですが
メジャー経験は浅く、初めての調停権取得となりました
他にも若いりリーフ投手達が調停権を得て
大幅な年棒アップを勝ち取っています
2024年に貴重な左のリリーフとして大活躍したベシア投手は
球団との交渉がまとまらず年棒調停が濃厚です
まとめ
今回はMLBの年棒調停についてまとめました
また2025年に調停権を得たドジャースの選手についても紹介しました
やや聞きなれない用語ではありますが
そこまで複雑な制度ではありません
毎年年棒調停については話題となりますので
選手達の動向に注目してください
ここまでお付き合いいただきありがとうございました