大谷選手の活躍もあり地区優勝を果たしたドジャースですが
2024年シーズンは故障者が続出した影響で
シーズン終盤は同地区のパドレスに猛追されるなど厳しい時期もありました
大切なポストシーズンでも投手陣に多数の怪我人を抱える非常事態となりました
2024年オフには多くの主力選手がFAとなりチームを離れる可能性もありますので
チームの補強ポイントを見極めつつさらなる戦力補強が必要となりそうです
今回は2025年シーズンに向けたドジャースの獲得選手予想をまとめます
またドジャースに所属する選手やFAとなる選手を整理して
補強ポイントについても考察していきます
記事の内容
2024年シーズンのドジャース
3年連続の地区優勝
前評判通りの強さで3年連続となる地区優勝を果たしました
大谷選手が50本塁打50盗塁を記録するなど打者として活躍し
MLBデビューとなった山本投手もまずまずの活躍でした
ワールドシリーズ制覇
激闘の末悲願のワールドチャンピオンに輝きました
まさにチーム一丸となっての戦いで
怪我で多くの主力選手を欠いた状況でも強さを見せつけました
故障者の続出
巨大戦力でどうにか地区優勝を果たしましたが
シーズン終盤は同地区のパドレスの猛追を受けるなど
盤石のシーズンとは言えませんでした
その主な原因は故障者の続出です
シーズンを通して出場できた選手は大谷選手を含めて数人で
野手ではベッツ・マンシー選手が長期間チームを離れました
また投手陣に故障者が多くエースのグラスノー投手はプレーオフで登板できませんでした
また山本投手も長期離脱を余儀なくされリリーフ投手陣でも怪我人が続出しました
主力選手の不振
怪我人の続出に加えて2023年シーズンに活躍した主力選手が不振に陥りました
先発投手として期待されていたビューラー・ミラー投手は調子が上がらず
3A降格などもありチームを支えることができませんでした
また2023年にレギュラーに定着したアウトマン外野手も
不振のためシーズンの大半を3Aで過ごしました
ドジャースのベストメンバー(2024年)
主力選手は太字で表示しています
野手陣はMLB屈指の攻撃力に加えて守備面でも安定した選手が揃っています
また複数のポジションを守ることができるユーティリティー選手が多く在籍しており
選手の調子やチーム状況に合わせた柔軟な選手起用が可能です
先発投手陣は力のある投手が多数在籍しています
しかし怪我でシーズンを全休した投手や怪我でチームを離脱した選手が多く
野手陣と比較すると不安定な印象を受けます
リリーフ投手陣については絶大な信頼をおける投手が不在で
クローザーを定着させることができませんでした
またベシア投手以外はシーズンを通して投げ続けることができず
左投手の少なさにも悩まされたシーズンでした
2024年オフにFAとなる選手
2024年オフにFAとなる選手を赤字で表示しています
野手では2人のヘルナンデス選手が契約満了によりFAとなります
T・ヘルナンデス選手は打線の主軸として活躍した選手ですし
E・ヘルナンデス選手も持ち味のユーティリティー性で故障者の穴を埋めました
またシーズン途中にトレード移籍でチームに合流したキアマイアー選手と
フル稼働のブルペン陣を支えたハドソン選手は引退します
投手では先発ローテのフラハティ・ビューラー投手がFAとなります
特にフラハティ投手はシーズン途中にトレードでチームに加入し
故障者が続出した先発ローテーションを埋める活躍をみせました
さらに苦しいブルペン事情の中でチームを献身的に支えた
トライネン・ケリー投手もFAとなります
チームプロスペクト選手
3A以上に在籍するプロスペクト選手を表示しています
頭数は少ないですが2025年シーズンの新戦力として期待されます
補強ポイント
リリーフ投手(特に左腕)
2024年シーズンに活躍した4人のリリーフ投手がFAとなり
複数のリリーフ投手の補強は必須と言えそうです
特にリリーフ左腕はベシア・バンダ投手の2人だけですので
対左打者を得意とするリリーフ左腕をもう1人補強したいところです
主軸を打てる強打の外野手
2024年シーズンに主軸を務めたT・ヘルナンデスがFAとなりますので
強力打線の維持には外野を守ることができる強打者が必要です
現有戦力ではアウトマン・パヘス・ゴスイアー選手が在籍していますが
打力不足は否めませんので30本塁打前後を期待できるスラッガーが望まれます
先発投手(イニングイーター・左腕が望ましい)
2025年シーズンはメイ・ゴリンソン投手が長期離脱から復帰しますし
カーショウ投手も完全復活を賭けたシーズンとなります
また今シーズンは不振だったミラー投手の復調も期待できますので
力のある先発投手の頭数は揃っています
一方でシーズンを通してローテを守ることができそうな先発投手は不在で
2024年シーズンのように先発投手が不足するリスクがあります
また先発左腕はカーショウ・ロブレスキー投手のみで
大ベテランとルーキーでは心もとない印象です
よって補強ポイントは多くのイニングを消化できる先発投手(できれば左腕)です
獲得候補選手
ブレイク・トライネン
現所属:ドジャース
ポジション:リリーフ
利き腕:右
2025年シーズンに37歳を迎えるベテラン投手です
2024年はドジャースのセットアッパーとして安定した投球をみせ
防御率1.93を記録しました
高い制球力と左右に曲がる変化球が持ち味の投手です
ドジャースとの再契約が期待されます
タナー・スコット
現所属:パドレス
ポジション:リリーフ
利き腕:左
左の速球派投手です
2024年シーズン途中にマーリンズからパドレスに移籍し
チームのプレーオフ進出に貢献しました
防御率は1.75と素晴らしい成績でした
160キロを超える剛速球とスライダーの2球種ですが
すさまじい球威でほとんど長打を許しません
制球力に課題のある投手ですが魅力的なリリーバーです
ティム・ヒル
現所属:ヤンキース
ポジション:リリーフ
利き腕:左
MLBでは希少なアンダースロー左腕です
2024年シーズン途中にホワイトソックスからヤンキースに移籍しました
ツーシーム主体の打たせて取る投球で打者を打ち取ります
契約金を安く抑えられる点でも魅力的な投手です
ジェフ・ホフマン
現所属:フィリーズ
ポジション:リリーフ
利き腕:右
2024年にブレイクした長身右腕です
2024年シーズンは自身最多の54試合に登板し
キャリアハイとなる防御率2.41を記録しました
制球は安定しており奪三振率も高い投手です
長打を打たれやすい点は懸念されますが
最速160キロに迫る速球で打者を打ち取ります
テオスカー・ヘルナンデス
現所属:ドジャース
ポジション:外野手
ドジャースの主軸を打つ強打者です
1年契約の2024年は33本の本塁打と.272の高打率を残しました
広角にホームランを打てるスラッガーで走塁面での貢献度も高い選手です
守備範囲の狭さには課題が残りますが素晴らしい打者です
ドジャースとの再契約が期待されていますが
契約金の高騰やドジャースが長期契約に難色を示していることもあり
再契約は微妙なところです
アンソニー・サンタンダー
現所属:オリオールズ
ポジション:外野手
オリオールズの左の大砲です
2024年シーズンはキャリアハイとなる44本塁打を放ちました
コンタクト率が低く守備や走力にも課題がありますが
比較的若い選手ですので今後の成長も期待できます
フアン・ソト
現所属:ヤンキース
ポジション:外野手
ヤンキースのスター選手です
2024年シーズンはMLBトップクラスの打撃成績で
ハイアベレージで本塁打を量産しました
2024年オフシーズンでは目玉となる選手です
ドジャースが獲得に向けて動いているとの報道がありましたが
ヤンキースが莫大な資金力で残留交渉を行うことが予想されますので
契約金の高騰が予想されます
ウィリー・アダメス
現所属:ブリュワーズ
ポジション:ショート
攻守にバランスのとれた若手遊撃手です
2024年シーズンはキャリアハイとなる32本塁打を放ち
打点ランキングでは大谷選手に次ぐ2位にランクインしました
強打の遊撃手ですが守備力も高い選手です
ドジャースがベッツ選手をセカンドで起用しない場合には
正ショートとして獲得する可能性があります
一部報道ではドジャースが興味を示しているとのことです
ジャック・フラハティ
現所属:ドジャース
ポジション:先発
利き腕:右
高い制球力と多彩な変化球が武器の技巧派右腕です
2024年シーズン途中にトレードでドジャースに移籍しました
2024年シーズンはキャリアハイとなる13勝を挙げ
防御率も3点台前半と安定した投球でした
球速は速くありませんが精度の高い変化球で高い奪三振率を誇ります
ドジャースが再契約に動くとみられています
マックス・フリード
現所属:ブレーブス
ポジション:先発
利き腕:左
左の本格派左腕です
2024年シーズンは1年を通してローテーションを守り安定した投球を披露しました
最速160キロに迫る直球と多彩な変化球が武器の投手でゴロアウトを量産します
制球力も高く長いイニングも消化できる投手です
2024年オフのFA市場では大注目の投手ですの争奪戦が予想されます
契約金次第ですがドジャースの補強ポイントに合致する投手です
ウォーカー・ビューラー
現所属:ドジャース
ポジション:先発
利き腕:右
ドジャース生え抜きの好投手です
エース級の活躍が期待された2024年シーズンは
不振のため3A降格を経験するなど苦しいシーズンとなりました
最速160キロを超える直球と多彩な変化球で打者を打ち取ります
2度のトミージョン手術を経験しており投球にも影響が出ています
契約金次第ではドジャース残留が期待できます
菊池雄星
現所属:アストロズ
ポジション:先発
利き腕:左
日米での実績十分な左の本格派左腕です
2024年シーズンにブルージェイズ→アストロズに移籍すると
投球スタイルの変更から成績を向上させ
移籍後は5勝1敗と勝ち越しました
制球力が高く三振もとれる貴重な先発左腕として市場価値の高い投手です
ショーン・マネイア
現所属:メッツ
ポジション:先発
利き腕:左
サイドスローに近い投球フォームが特徴の技巧派左腕です
シンカー・スライダー・チェンジアップを主体とした変化球投手で
多彩な変化球を操ります
2024年はシンカーを習得したことと投球フォームの改良によって
12勝を挙げる活躍をみせました
変則的なフォームで対左打者を得意としています
ブレイク・スネル
現所属:ジャイアンツ
ポジション:先発
利き腕:左
サイヤング賞を2度獲得したMLB屈指の左腕です
最速160キロの直球とカーブ・チェンジアップ・スライダーを操ります
全ての球種が一級品で長打を打たれることが少なく
高い奪三振率を誇る素晴らしい投手です
やや荒れ球の傾向はありますが現在のMLBではトップクラスの投手です
ただし契約金の高騰が予想されるため獲得の可能性は極めて低いです
佐々木朗希
現所属:千葉ロッテ
ポジション:先発
利き腕:右
日本歴代最高クラスのポテンシャルをもつ剛腕投手です
最速165キロの直球を軸として150キロのフォークを操ります
スライダーやカーブも効果的で打者を圧倒します
制球力も高く弱点の少ない好投手です
シーズンを通して投げることができない面ではリスクのある投手ですが
まだまだ若い投手ですので今後の成長が期待できます
本人はかねてよりMLB挑戦を希望しておりドジャースも視察に訪れています
MLBの規定によりマイナー契約でのMLB挑戦となりますが
メジャーでの登板は可能ですので2025年シーズンの活躍が楽しみです
契約金が安いためほぼ全ての球団が獲得に乗り出す可能性があります
獲得選手予想
2025年シーズンのチーム方針
- 先発ローテーションは6人体制
- ベッツ選手は内野が基本線
ドジャース首脳陣の発言から上記のチーム運営が予想されます
2024年シーズンは4or5人ローテが基本でしたので
2025年シーズンは先発投手を増員する必要があります
一方でベンチ入りする先発投手の枠が増えますので
リリーフ投手の枠は減少する見込みです
またシーズン終盤にライトを守ったベッツ選手ですが
2025年シーズンは再び内野にコンバートされる見込みで
2024年開幕前の想定通りセカンドでの起用が予想されます
投手の獲得予想
- 佐々木朗希(先発・右)
- ジャック・フラハティ(先発・右)
- ブレイク・トライネン(リリーフ・右)
- ジョー・ケリー(リリーフ・右)
- ティム・ヒル(リリーフ・左)
2025年シーズンは大谷・メイ・ゴンソリン選手が投手として復帰しますが
怪我明けでの投球に不安が残りますので
佐々木・フラハティ選手で先発投手層を厚くすると予想します
一方で2025年シーズンは先発6人ローテによって
リリーフ投手の枠が減りますので大型補強はせずに
トライネン・ケリー投手を残留させ
左のリリーフ投手の保険としてヒル投手を獲得すると予想します
野手の獲得予想
- ウィリー・アダメス(ショート)
- テオスカー・ヘルナンデス(外野)
ベッツ選手のセカンド再コンバートが見込まれますので
エドマン選手は外野(センター)での起用が予想されます
その場合ロハス選手をショートのレギュラーで起用するとは考えにくいため
実力のある若いアダメス選手の獲得が期待されます
一方で強打の外野手としてはヘルナンデス選手が残留すると予想します
ソト選手の方が若く実力も申し分ありませんが
大谷選手級の大型契約が必要となりますので獲得は見送られると考えます
まとめ
今回はドジャースの補強ポイントと獲得選手予想についてまとめました
2024年シーズンは見事に地区優勝を果たしたドジャースですが
故障者の続出で苦しい時期もありました
またオフには多くの主力選手がFAとなりますのでチームの補強が必須です
2025年に加わる新戦力に期待したいですね
ここまでお付き合いいただきありがとうございました