日本人選手の活躍で人気のMLBですが
2025年オフには村上・今井選手が
メジャーリーグへ挑戦するなど
日本人選手の移籍が相次いでいます
今回は将来的なメジャー移籍が噂される
日本人選手をまとめます
またNPBにおける海外移籍のルールや
海外FA権についても紹介します
なおMLBに移籍した日本人選手の
歴代契約金総額ランキングについては
別記事でまとめましたのでご覧ください
また現役日本人メジャーリーガーの
最新年俸ランキングについては
以下の記事をご覧ください
記事の内容
NPBのメジャー移籍
メジャー移籍のルート
- 海外FA
- ポスティング
- 自由契約
NPBからMLBに移籍する選手の多くは
海外FA・ポスティング制度を利用します
桑田・井口選手らのように
自ら希望して自由契約となり
トライアウトを受ける方法もありますが
珍しいケースです
海外FA
NPBで9シーズンをプレーした選手には
MLB球団と交渉する権利が与えられます
これを海外FA権と呼びます
ただし9シーズンとは
1軍登録期間で計算されるため
実際には10シーズン以上の在籍が
必要となるケースが多いです
よって全盛期でのメジャー移籍が難しく
選手にとってはメリットが少ない方法です
最近では千賀・松井・菅野投手らが
海外FA制度を利用して移籍しました
ポスティング
海外FA権を持たない選手が
メジャー移籍する際に用いられます
海外FA権との違いは
所属元球団が譲渡金を受け取れることです
譲渡金は契約総額で決まるため
大型契約が期待される選手の移籍は
球団にとってメリットとなります
大谷・山本・佐々木選手らは
ポスティング制度を利用して移籍しました
譲渡金の計算方法

ポスティングによる所属元への譲渡金は
契約金総額によって決まります
例えば7000万ドルの契約の場合
2500×0.2+2500×0.175+2000×0.15で
1238万ドルの譲渡金が発生します(上図)
この金額に加えて
契約期間中に追加で発生した金額の
15%も譲渡金に加わります
契約期間中に発生する金額とは
メジャー契約締結時の年俸(マイナー契約選手の場合のみ)や
出来高ボーナスなどが含まれます
25歳ルールとは
MLB球団が25歳未満または
プロ6年目未満の海外選手を獲得する際
マイナー契約しか結ぶことができません
すぐにメジャー契約を結べますが
年俸の決定権は球団側にあり
最低年俸(1億円程度)での契約となります
よって契約金総額は少なくなり
譲渡金の額も抑制されます
2024年オフに佐々木選手が移籍した際
25歳ルールの適用によって
ロッテが受け取る譲渡金は少なくなり
選手放出による譲渡金獲得のメリットを
十分に享受できませんでした
移籍当時の佐々木投手は23歳でしたので
あと2年遅くMLBに移籍していれば
25歳ルールは適用されずに
超大型のメジャー契約が見込まれました
その場合は多額の契約金総額によって
球団には多額の譲渡金が渡っていました
しかし本人の熱意や
誰もが認めるポテンシャルによって
球団側が動かされる形となりました
ポスティングの容認
ポスティング制度による移籍は
NPB球団にとって利益があるものの
主力の移籍による影響は小さくありません
そのため球団によっては
ポスティングを容認していません
筆頭はソフトバンクで
世界一の球団を目指す理念のもと
ポスティングでの移籍を容認しません
また巨人についても同様で
過去に山口投手の移籍を容認したものの
基本的には容認しない姿勢です
そのため松井・菅野選手らは
海外FA権を利用してMLBに移籍しました
山口選手のケースでは
生え抜き選手ではなかったことと
看板選手ではなかったことにより
移籍を容認されたと考えられます
2026年オフのMLB移籍が噂される選手
宮城大弥
所属:オリックス
ポジション:先発
高い完成度を誇るサウスポーです
171センチと小柄ながら
最速155キロの直球と多彩な変化球を操り
高い制球力と緩急で打者を翻弄します
牽制やクイックも一級品で
毎年安定した成績を残しています
MLB球団からは毎年スカウトが訪れており
メジャーでも通用する力のある投手です
2026年オフに25歳ルールの適用外となり
ポスティング制度による移籍が予想されます
MLBへの意欲が語られたことはありませんが
実力・年齢的には申し分ありません
高橋宏斗
所属:先発
ポジション:中日
若き速球派右腕です
最速158キロの速球に加えて
落差の大きいスプリットを操ります
カットボールも交えて
高い奪三振能力を誇る投手です
制球力も高いため失投が少なく
2024年の被本塁打はわずか1本でした
2022年にデビューしたため
NPBの実績は少ないですが
年々成績を向上させており
国際大会でも活躍しています
2025年オフの契約更改の場で
MLBへの意欲を示唆しており
実力と年齢を考慮すると
MLBへの移籍が予想されています
才木浩人
所属:阪神
ポジション:先発
右の本格派右腕です
オーバースローから繰り出される
最速157キロの角度のある速球と
フォークを武器に奪三振を量産します
特に直球の質が高く
スピン量が多いため打者の手元で伸びます
2025年3月にはドジャースを相手に
5回7奪三振無失点の内容で
MLB球団の注目を浴びました
2024年オフにはメジャー移籍への意欲も示し
2025年シーズン終了後にも
代理人との契約が報道されるなど
2025年オフのMLB移籍が噂されましたが
球団側が移籍を容認しない姿勢を示し
2026年オフの移籍が注目されます
平良海馬
所属:西武
ポジション:リリーフ
最速160キロの剛腕投手です
剛速球を投げ込む一方で
球種が多彩で直球の割合は高くありません
制球はまとまっており
NPBトップレベルのリリーバーです
一方で2026年は先発転向が予定されます
毎年MLB移籍への意欲を示しており
2025年オフの移籍が噂されていましたが
2026年シーズンの先発転向が発表され
西武残留が決定しました
より高額な契約金を得ることができる
先発投手としてのMLB挑戦が予想されます
佐藤輝明
所属:阪神
ポジション:サード・外野
将来を期待される若手スラッガーです
2021年にデビューしてから
阪神の中心選手として活躍しています
スイングスピードはNPB屈指です
2025年3月のカブス・ドジャース戦では
サイヤング賞投手のスネル投手から
決勝3ランを放つなど活躍しました
実績的にはやや不十分な印象ですが
2024年オフにはMLBへの意欲を示しており
2025年オフには米国で
ベッツ選手と自主トレを共にするなど
将来的なMLB移籍が噂されています
石井大智
所属:阪神
ポジション:リリーフ
MLB屈指のリリーバーです
NPB唯一の高等専門学校卒業選手で
阪神のリリーフエースとして活躍します
2025年は防御率0.17を記録し
NPB新記録となる
50試合連続無失点記録を達成するなど
大ブレイクの年となりました
驚異的な伸びを誇る速球を軸に
フォークと高い制球力で
抜群の安定感を誇る好投手です
2025年オフの契約更改の場で
ポスティングによるMLB移籍を表明するなど
2026年オフのMLB移籍が注目されます
田嶋大樹
所属:オリックス
ポジション:先発
細身の本格派左腕です
社会人ドラフトから2018年にプロ入りし
オリックス一筋で活躍を続けます
スリークォーターから繰り出される
最速154キロの速球を軸に
カットボール・スライダーなど
多彩な変化球を操ります
故障が多くタイトルの獲得はありませんが
2025年オフの契約更改の場において
MLBへの意欲を表明しました
辰己涼介
所属:楽天
ポジション:外野
俊足・強肩の外野手です
2019年のプロ入りから
チームの主力として活躍を続けます
俊足と強肩を生かした外野守備は一級品で
ゴールデングラブ賞の常連です
2025年シーズン終了後に
ポスティングでのMLB移籍を表明しましたが
球団側が認めない方針を明らかにしました
移籍の実現は不透明ですが
近い将来にMLBへ移籍する可能性があります
2025年オフのMLB移籍が噂される選手
今井達也
所属:西武
ポジション:先発
NPB屈指の速球派右腕です
2025年シーズン中に最速160キロを記録し
自己最速を更新しました
伸びのある速球に加えて
切れ味抜群のスライダーが武器です
制球はアバウトですが
球威で打者を圧倒できる投手です
2024年オフにMLB移籍への意欲を示しており
2025年オフの移籍が噂されていました
球団からポスティング移籍を容認され
2026年はMLBでプレーすることが確定的です
MLB全体のFA市場ではトップクラスの評価で
大型契約を得られる可能性が高いです
岡本和真
所属:巨人
ポジション:サード/ファースト
NPBを代表する巨人の主砲です
若くして巨人の4番を務めて
3度の本塁打王に輝くなど
抜群の安定感を誇るスラッガーです
広角に長打を放つ技術と
高いコンタクト率を誇り
国際大会での経験も豊富です
2024年オフの契約更改の場で
メジャー挑戦への意欲を語っており
2025年オフのMLB挑戦も噂されていましたが
巨人からポスティング移籍を容認され
2026年はMLBでプレーすることが確定的です
MLB全体のFA市場での評価は不明ですが
日本での実績は申し分のない選手ですので
今後の動向に注目が集まります
高橋光成
所属:西武
ポジション:先発
長年チームを牽引する先発投手です
2021年から2023年にかけて
3年連続2桁勝利を挙げるなど
実力派投手として知られており
最速157キロの速球に加えて
フォーク・スライダー・カットを操ります
特にフォークを決め球としており
高い奪三振率を誇る本格派右腕です
かねてよりMLB移籍への意欲を表明し
2025年オフのMLB移籍が噂されていましたが
2024年にはまさかの0勝に終わり
2025年も圧倒的な成績を残せませんでした
2025年オフのポスティング移籍が容認され
移籍先を模索している状況ですが
メジャー契約を勝ち取れるかは不透明です
則本昂大
所属:楽天
ポジション:リリーフ
楽天一筋のベテラン投手です
長年先発投手として活躍し
最速158キロの伸びのある速球と
スライダー・フォークを武器として
高い奪三振率を誇る剛腕です
2024年からはリリーフに転向し
いきなりセーブ王に輝きました
2025年シーズン終了後に
海外FA権を行使して
MLBに移籍することを表明しました
2026年シーズンは35歳で迎えるため
オールドルーキーとしての移籍になります
有原航平
所属:ソフトバンク
ポジション:先発
実績十分のベテラン投手です
長身から放たれる150キロ中盤の速球と
多彩な変化球を武器とした
安定した投球が持ち味です
2021年から2年間レンジャーズに在籍し
MLBでは15試合に登板しましたが
期待を下回る結果となり
2023年にNPBへ復帰しました
日本球界復帰後は安定した投球で
2024年から2年連続最多勝を獲得するなど
3年連続二桁勝利を達成しました
2025年シーズン終了後に3年契約が満了し
MLB再挑戦が噂されています
まとめ
今回は2026年シーズンにおいて
将来のメジャー移籍が見込まれる
日本人選手を紹介しました
大谷・山本選手らの活躍もあり
MLBで活躍する日本人選手は
増加傾向にあります
今後の日本人選手の活躍に注目です
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました



