2024年も盛り上がりを見せたNPBですが
オフシーズンは各球団が補強に動いています
2025年には多くの新外国人が日本でプレーする予定ですが
中にはメジャー経験のある選手も含まれており
ファンとしては注目です
今回は2024年オフに補強された新外国人選手についてまとめます
また外国人枠についても解説していきます
特に2024年はプロ野球全体でホームラン数が激減しましたので
規格外のパワーをもつ助っ人外国人の補強が望まれます
投高打低のトレンドについては別記事でまとめましたのでご覧ください
記事の内容
2025年の新外国人一覧
現状で入団が決定した選手を掲載しました
リストは随時更新予定です
以下でMLBでのプレー経験がある選手について紹介していきます
ニック・ネルソン
フィリーズで活躍したリリーフ投手です
2020年にヤンキースでデビューし
2022年にはフィリーズで47試合に登板しました
最速150キロ後半の直球に加えて
主にチェンジアップとスライダーを操ります
2024年はマイナーでの登板がメインでしたが
制球力に課題が残る結果となりました
阪神での制球力向上がカギを握ります
トレイ・キャベッジ
所属:巨人
ポジション:外野/ファースト
移籍元:パイレーツ
パワーが魅力の左の強打者です
エンゼルス時代には大谷選手とプレーした経験があります
期待された選手でしたが2023年オフに事実上の戦力外を受け
アストロズに移籍しました
2024年は序盤こそ出場機会を得ましたが、終盤は出番が無く
シーズン終了後にパイレーツに移籍しました
強靭なフィジカルを生かした力強いスイングが魅力で
確実性は低いものの
スイングスピードや打球速度はMLBでもトップクラスです
肩の強さもトップレベルで、走力もMLB平均を上回っています
2023年に3Aでトリプルスリーを達成しました
総じてポテンシャルを秘めた選手です
エレフリス・モンテロ
所属:広島
ポジション:ファースト
移籍元:ロッキーズ
打撃が持ち味の若き大砲です
2022年メジャーデビューした選手で
控え内野手として活躍しました
2023年には85試合に出場して、11本の本塁打を記録しました
スイングスピードはMLBトップレベルの数値で
粗削りながらパワーのある選手です
ほとんどがレフト方向への打球(引っ張り方向)ですので、典型的なプルヒッターです
守備ではファーストとサードの経験があります
守備指標や走塁指標はMLB平均以下で、期待値は高くありません
サンドロ・ファビアン
所属:広島
ポジション:ファースト
移籍元:レンジャース
2024年9月にデビューした若い選手です
3試合に途中出場したのみで、詳細なデータはありませんが
マイナーでは20本前後の本塁打と2割後半の打率を記録しています
中距離ヒッターのイメージです
守備では主に外野を守っています
カープではファーストを任される見込みですが
経験不足のため守備面には不安が残ります
ピーター・ランバート
所属:ヤクルト
ポジション:リリーフ
移籍元:ロッキーズ
多彩な変化球を操る右腕です
2019年にデビューした若い投手で
当初は先発として活躍しました
2023年からはリリーフに転向し20試合程度に登板しました
6球種の変化球を操る器用な投手ですが
特にチェンジアップの指標が優秀です
制球力に課題があり
長打を打たれる傾向にあります
奪三振率が低くゴロアウトが少ない投手ですので、被本塁打に注意が必要です
マイク・ボーマン
所属:ヤクルト
ポジション:リリーフ
移籍元:マーリンズ
速球が武器の剛腕投手です
2024年シーズンは57試合に登板しました
直球の平均球速は155キロで、これはMLBでトップクラスですが
制球力に課題があり、長打を打たれやすい投手です
直球は真ん中に集まる傾向があり、奪三振率は高くありません
余談ですが大谷選手に50号ホームランを許し
50本塁打50盗塁の達成に関わった投手でもあります
ジェイソン・ボスラー
所属:中日
ポジション:ファースト
移籍元:マリナーズ
ユーティリティ性をもつ左打者です
2024年は守備要因で10試合に出場しました
内外野のほぼ全てのポジションを守ることができる選手です
打撃では目立った成績を残せておらず
守備・走力も平均以下の指標ですが
NPBでのブレイクに期待です
カイル・マラー
所属:中日
ポジション:先発
移籍元:アスレチックス
身長200センチの長身左腕です
2024年は主にリリーフとして21試合に登板しました
2023年には開幕投手を務めた実績もあり
中日では先発投手として起用される予定です
長身のオーバースローから繰り出される角度のある直球が持ち味の投手です
直球が投球の半分を占めますが、スライダー・カーブ・チェンジアップを操ります
最速は156キロとされていますが
2024年の平均球速は140キロ後半と、MLBでは平均以下の成績でした
一方でそれまで課題だった制球力には改善の兆しがみられましたので
NPBでの投球に期待がもてます
スペンサー・ハワード
所属:ヤクルト
ポジション:先発
移籍元:ガーディアンズ
速球が武器の剛腕投手です
2020年にデビューした先発右腕ですが
主に故障者のサブとして年間10試合程度に登板しました
最速は158キロとされていますが
2024年は2023年と比較して平均球速が3キロ程度下落しました
制球に課題のある投手ですが、NPBでの成長に期待したいところです
エマニュエル・ラミレス
所属:西武
ポジション:リリーフ
移籍元:マーリンズ
2024年にデビューした遅咲きの投手です
2024年は15試合に登板し
登板イニング数を上回る奪三振を記録しました
ストレートとスプリット主体の投球スタイルで
上から投げ下ろす投球フォームから繰り出される、角度のあるボールが持ち味です
ブライアン・サモンズ
所属:ロッテ
ポジション:先発
移籍元:タイガース
技巧派左腕です
2024年にデビューした長身の投手です
平均球速は140キロ後半でMLBでは平均以下の投手ですが
多彩な変化球とのコンビネーションで、直球の指標は優秀です
NPBの外国人枠
外国人選手の定義
日本国籍を有さない選手です
外国人枠の制限
出場選手登録できる外国人選手は4人までです
また野手4人または投手4人の登録はできません
なお支配下登録には制限がありません
外国人枠からの除外条件
- プロ入り前に日本の中学・高校・短期大に通算3年以上在籍すること
- プロ入り前に日本の大学に4年以上在籍すること
- プロ入り前に日本の社会人チームの通算3年以上在籍すること
- プロ入り後にFA権を獲得すること(8,9年のプレー歴)
上記いずれかの条件を満たした選手は
日本人選手と同等の扱いとなります
外国人選手の補強(考察)
活躍が期待できる投手
毎年様々な投手がNPBでプレーしますが
活躍する選手におよそ共通するのは
速球を武器とする点です
NPB移籍直後は制球力に課題がある投手でも
制球力を磨くことで才能を開花させます
例えば阪神の元守護神のスアレス投手も
ソフトバンク時代は制球難が課題で自由契約となりましたが
阪神移籍後は制球力を向上させ
現在はパドレスの守護神として活躍します
外国人選手のパワーに技術が加わることで、大活躍が期待できます
活躍が期待できる野手
投手と比べて野手の活躍を予想することは難しい印象です
メジャーや3Aでの実績があっても、活躍できない選手も少なくありません
特に最近はNPBの投手力が向上していることもあり
昔と比べると大活躍する外国人選手が少なくなりました
活躍する選手のポイントを挙げるとすると
広角に長打を打てる選手でしょうか
外国人選手に多いのが引っ張り方向の打球が多いプルヒッターですが
この手の選手は外角の変化球を弱点とするケースが多いです
3A以下の投手レベルでは制球力も低く失投も多いため
甘い球に狙いを絞って本塁打を打てるかもしれませんが
NPBの投手は制球力に重点を置く投手が多いため、徹底的に弱点のコースを突かれます
広角に打てる選手は苦手なコースも少ないため
狭い日本の球場ではホームランのチャンスが増えます
まとめ
今回は2024年オフにNPBに移籍した外国人選手についてまとめました
助っ人選手の活躍は未知数の部分が多いですが
チームにハマれば爆発力を生みます
スカウト陣の洞察力に期待したいですね
今後も助っ人選手の移籍が予想されますので
情報が入り次第記事を更新していきます
ここまでお付き合いいただきありがとうございました