【2024年MLB】WARランキングを画像付きで紹介!総合力が最も優れているメジャーリーガーは誰?リーグMVP争いをチェックしよう!2023年のランキングも紹介!

2024年シーズン

大谷選手の活躍で大人気のMLBでは、様々なスター選手が活躍していますね

規格外のパワーをもつスラッガーや170キロに迫る剛腕投手

陸上選手顔負けの俊足選手や守備の名手など、素晴らしい選手が多数プレーしています

そのような選手達の総合力を表す指標として注目されているのが

”WAR(ウォー)”です

「その選手が試合に出場しなかった場合の負け数」を表します

現在ではリーグMVPを決める際にも重視されていますので、チェックしておく必要があります

本記事では2024年WARランキングと推移を紹介します

さらにWARの基本についても解説していきます

WARの基本知識

WARとは?

WARはWins Above Replacementの略です

日本語で分かりやすく補足すると

「その選手が試合に出場しなかった場合の負け数」を表します

例えば2023年シーズンの大谷選手のWARは10.1で

メジャー全体で1位の数字を記録しました

この場合もしも大谷選手が欠場した場合

チームは10勝を失った(10敗した)と考えられます

大谷選手の活躍はチーム10勝分と評価されたことになります

平均的な選手のWARは2.0前後ですので

大谷選手の価値の大きさが良く分かりますね

以上がWARの簡単な意味です(本来はもう少し複雑です)

WARの計算方法(初心者向け)

WARについてもう少し詳しく説明します

WARはざっくりと以下の式で計算されます

WAR(総合力)=攻撃力+守備力+投手力+補正値

それぞれの能力について簡単に解説します

攻撃力

攻撃力は打撃力と走力の合計値と考えます

打撃力

平均的な打者と比較して増加させた得点数(wRAA)を用います

これに球場の補正を加えて打撃力とします

球場によって得点の難易度が異なるためです

走力

平均的な走者と比較して増加させた盗塁による進塁数(wSB)

ベースランニングによる進塁数(UBR)を合わせて評価します

守備力

守備範囲の広さ・肩の強さ・送球の正確性などを考慮した

守備の総合指標であるUGRを用いて評価します

ただしキャッチャーについてだけは

盗塁阻止率やパスボールを考慮した数値を使用します

投手力

守備の影響を排除した失点率(tRA)を用いて算出します

また投手としての役割(先発・中継ぎ)や

本拠地登板・敵地登板の影響も考慮されます

補正値

守備位置補正

守備位置による公平性を保つための補正値です

以下の順で守備の難易度が高いと考えられるため補正値も高く設定されます

キャッチャー>ショート>センター>セカンド>サード>ライト>レフト>ファースト>DH

代替水準対比補正

統計的な補正値です

野球の能力とは無関係の数値ですので

ここでは解説を割愛させていただきますが

打席数に比例する数値ですので

打席に立つ回数が多いほど数値は良くなります

WARの注意点

WARは選手の能力を評価する指標ではなく

チームへの貢献度を評価する指標です

出場試合数が多くなるほどWARが上昇することからも明らかですね

また以下のような弱点も指摘されています

決まった計算方法が無い

現状でWARの計算方法は定まっていません

例えばアメリカで一般的に利用されているのは

FanGraphsが算出しているfWAR

Baseball Referenceが算出しているrWARです

それぞれ選手の総合力を表す指標ですが

微妙に計算式が異なるため2つのWARは数値が異なります

WARを議論する際にはfWARとrWARの両方を参照する必要があります

公平性に議論の余地あり

WARのランキングをみると

投手(特にリリーフ)の評価が低く出る傾向があります

またポジション補正値の設定にも議論の余地があります

よって選手の総合力を示す指標ではあるものの

現状では異なるポジションの選手同士を

完璧に比較することは難しいと考えられます

日本プロ野球でも導入されている?

日本プロ野球はMLBと比較してデータの活用面で後れをとっています

MLBでは各球場に無数のセンサーを配置し、打球速度や角度・選手の動きなどを全て記録し

それらのデータを活用するとともに、一般にもそれらを無償で公開しています

日本でもWARを算出する企業が登場し、徐々に日本プロ野球にもWARが浸透していますが

まだまだ発展途上と言えそうです

過去のMVPとWAR

最近のMLBではWARが重視される傾向にあります

一例として過去2年間のMVPとWARの順位を以下にまとめます

2022年にはジャッジ選手がア・リーグ新記録の62本塁打を放ち

投打で活躍した大谷選手とMVP争いを繰り広げました

二刀流の評価については議論が白熱しましたが

WARではジャッジ選手が大谷選手を上回っており、最後の決め手になったと言われています

2023年シーズンのランキング

ア・リーグMVPは大谷選手(当時エンゼルス)でリーグ1位のWARを記録しました

投手として10勝を記録し本塁打王に輝くなど

過去に例をみない圧倒的成績で鮮烈なインパクトを残しました

ナ・リーグMVPはアクーニャJr.選手でリーグ2位のWARを記録しました

MLB史上初の40本塁打・70盗塁を記録した功績を称えられ

ランキング1位となったドジャースのベッツ選手を抑えてMVPに輝きました

2024年WARランキング

rWARランキング

選手の総合力を示すWAR(Baseball Referenceが公表しているrWAR)の他に

選手の攻撃力(OFF、打力と走力によって計算されます)と

選手の守備力(DEF)を掲載しています

WAR(総合力)は攻撃力(OFF)と守備力(DEF)によって算出されます

投手の場合は投手力からWARが算出されます

fWARランキング

選手の総合力を示すWAR(FanGraphsが公表しているfWAR)を掲載しています

fWARは数値の詳細が公表されていないため

攻撃・守備面での貢献は不明です

そのためWARのみを表示しています

各週の総評

7/21-7/28

ア・リーグではウィットJr.選手がオールスター明けから絶好調で

打撃成績が大きく向上しました

ソト選手についても調子が良さそうです

一方でヘンダーソン選手は若干調子を落としています

ナ・リーグでは大谷選手が好調を維持しており

2位のマルテ選手を大きく引き離しています

このまま好調を維持してほしいですね

7/29-8/4

ナ・リーグでは大谷選手が調子を落としている一方で

マルテ選手が打撃絶好調で大谷選手に迫っています

ア・リーグではジャッジ・ウィットJr.選手が絶好調で

WARを大きく上昇させました

またオールスターでMVPを獲得した

Rソックスのデュラン選手も好調を維持し

調子を落としているヘンダーソン選手を上回っています

8/5-8/11

ナ・リーグでは選手に引き続き大谷選手の調子が上がりません

一方でDバックスのマルテ選手が絶好調で

ついに大谷選手のWARを抜いてリーグトップとなりました

本塁打数でも大谷選手に近づいており

いよいよMVP争いが分からなくなってきました

一方で8/11の試合で負傷退場した影響が心配されます

ア・リーグではウィットJr.選手の勢いが止まりません

ついに独走状態だったジャッジ選手を捉えそうです

打率部門でも独走状態ですので

ジャッジ選手最大のライバルとなっています

8/12-8/18

ナ・リーグではWARランキングトップの

大谷・マルテ両選手の調子が上がらず

僅差でマルテ選手がトップを守っています

不振から脱却するのはどちらの選手が先なのでしょうか?

ア・リーグではジャッジ・ウィットJr.選手の

ハイレベルな戦いが続いています

ソト選手も一気に調子を上げており

MVP争いには目が離せません

8/19-8/25

ナ・リーグでは絶好調だったDバックスのマルテ選手が

故障者リスト入りした影響で

MVP争いでは大谷選手がリードする展開です

絶不調からも徐々に脱却しつつあり

メジャー史上6人目で最速となる40本塁打40盗塁を達成しました

ア・リーグではジャッジ選手の勢いが止まらず

ウィットJr.選手が追っていますが差が広がっています

8/26-9/1

ナ・リーグでは大谷選手が独走状態となり

Dバックスのマルテ選手は怪我のためMVP獲得は難しそうです

代わってメッツのリンドーア選手が絶好調です

大谷選手のインパクトに匹敵するかは微妙ですが、おもしろい展開となっています

ア・リーグでは先週に引き続きジャッジ選手の勢いが止まらず

ウィットJr.選手とデュラン選手が猛追していますが、差は縮まらなさそうです

9/2-9/8

ナ・リーグでは大谷選手が順調に成績を伸ばしています

一部報道でリンドーア選手がMVP候補に挙がっていますが

このままいけば大谷選手のMVP獲得は濃厚です

ア・リーグではジャッジ選手が調子を落としていますが

依然としてトップを独走しています

こちらもMVP獲得が濃厚です

9/9-9/15

ナ・リーグでは大谷選手が独走状態です

唯一対抗馬として挙げられていたリンドーア選手も

走塁中に腰を痛めたとの報道がありました

MVPはほぼ確実な中で満票による受賞を期待したいですね

ア・リーグではジャッジ選手が不調に陥っています

守備でも精彩を欠き始めていますが依然として独走状態が続いています

9/16-9/22

ナ・リーグの大谷選手がついに50本塁打50盗塁を達成しました

達成した試合では6打数6安打3本塁打2盗塁と大暴れだったため

WARを大きく上昇させました

MVPレースはほぼ決着した状況です

ア・リーグではジャッジ選手がスランプを脱し

WARを上昇させています

こちらもほぼ決着した状況ですね

9/23-9/28

ナ・リーグでは大谷選手が絶好調です

本塁打・打点のみならず打率も急上昇しており

達成不可能と思われた三冠王獲得の可能性が復活しました

WARランキングでも成績が急上昇しています

ア・リーグではジャッジ選手が絶好調です

こちらも一気に本塁打数を上昇させており

WARの上昇率は驚異的です

9/29-10/1

長いレギュラーシーズンが終了しました

ナ・リーグでは大谷選手が圧巻の成績で見事1位を獲得しました

シーズン中にはマルテ選手やリンドーア選手に迫られる時期もありましたが

最終的には圧倒的な差でシーズンを終えました

ア・リーグではジャッジ選手がウィットJr.選手との激戦を制しました

過去稀に見るハイレベルな戦いでした

補足

  • 本記事ではESPN社の公式サイトに掲載されているデータを独自に集計しています

2024年ナ・リーグMVP候補選手

大谷翔平

過去2度MVPを受賞している世界最高の野球選手です

2回とも投打二刀流シーズンでの受賞でした

打者に専念する今季は打撃のみでのMVP受賞に期待が高まっています

受賞すればDH選手として初のMVPとなります

ナ・リーグMVPの獲得はほぼ確実な状況となっています

フランシスコ・リンドーア

メッツの主力選手としてシルバースラッガー賞を3度獲得した強打の遊撃手です

2024年シーズン序盤は絶不調に陥り周囲の期待を裏切る形となりましたが

シーズン後半は本来の力を発揮し大活躍しています

ゴールドグラブを2度獲得した堅守も健在で

走攻守においてチームを牽引する選手です

ケーテル・マルテ

ダイヤモンドバックスの主力で走攻守にハイレベルな選手です

特に守備の評価が高いで選手でしたが

最近は打力の向上も顕著で本塁打を量産するようになりました

シーズン後半の怪我の欠場が響きMVP獲得は難しくなりましたが

来季以降の活躍に期待がかかります

2024年ア・リーグMVP候補選手

アーロン・ジャッジ

知名度No.1のメジャー最強スラッガーです

2021年にはシーズン62本塁打のア・リーグ新記録を樹立し

二刀流の大谷選手を抑えてリーグMVPを獲得しました

2024年シーズンもその打力は健在で

本塁打・打点・OPSランキングではシーズン序盤から独走状態でした

ア・リーグMVPの大本命です

ボビー・ウィットJr.

2022年にメジャーデビューした将来のスター候補選手です

2019年のドラフト全体2位の選手で万能プレーヤーとして知られています

コンタクト率が高く本塁打も打てます

走塁・守備についてもメジャートップクラスの選手です

ガナー・ヘンダーソン

2023年にメジャーデビューした将来のスター候補です

ウィットJr.選手と同様に全ての能力がメジャートップクラスで

将来は本塁打王を狙える長打力が魅力の大型ショートです

まとめ

今回はメジャーリーガーの2024年WARランキングを紹介しました

WARはシーズンMVPなどのタイトルを決定する際に重視される指標です

選手の総合的な活躍を表しますので、是非チェックしてみてください

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

プロフィール
この記事を書いた人
TOKYOリーマン

野球好きの30代サラリーマン / 趣味は野球観戦・読書 / 現在子育てに奮闘中 / 野球関連のデータ分析・考察記事を発信します

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