大谷選手の活躍で人気のMLBですが
大谷選手が所属するドジャースは
後半戦を地区首位で折り返しました
一方で主力のベッツ選手が
キャリアワーストのスランプに陥っており
ワールドシリーズ連覇に向けて
不安が広がっています
今回は2025年シーズンにおける
ベッツ選手の不調について考察します
また過去の成績や現在の年棒についても
詳しく説明していきます
なおWARに基づいた
ドジャースの活躍度ランキングは
別記事でまとめましたのでご覧ください
またドジャースの年棒ランキングは
以下の記事でまとめました
現在の年棒
現在の年棒は約3000万ドルと推定され
日本円換算で約45億円(1$=150円)です
ドジャース内の年棒ランキングでは
大谷・スネル投手に次いで
第3位の高年棒を受け取っています
なおベッツ選手の契約総額は
12年3億6500万ドルであり
2025年時点ではMLB歴代5位となる
超大型契約として知られています
ドジャースとは2032年までの契約で
契約満了時には44歳となります
歴代契約総額ランキングは
以下の記事をご覧ください
2025年シーズンと過去の成績


OPSとは
- 出塁率(最大1.0)と長打率(最大4.0)の合計
- 打撃能力を表す指標
- 0.9を超えると一流とされる
若くしてスター選手となったベッツ選手は
2014年にRソックスでデビューしてから
安定して好成績を残してきました
2020年にドジャースへ移籍してからも
チームの顔として活躍を続けました
打撃面での活躍を表すOPSに着目すると
リーグを代表する打者の目安される
.900を超えるシーズンも珍しくありません
よって2024年シーズンまでの打撃成績は
明らかにMLBトップクラスでした
一方で8月5日時点における
2025年シーズンの成績は
過去のキャリアでワーストを記録しています
0.657のOPSは平均以下とされる水準です
不調の原因は(考察)?
長打率の低下

ベッツ選手の打撃面での不調を
OPSの低下から読み解きます
OPSは長打率と出塁率の合計値ですが
ベッツ選手の成績推移をみると
特に長打率の低下が顕著です
つまり本塁打や二塁打の減少が
OPSの低下に直結しています
指標からみるパワーの低下

Statcastのスイングデータから
2024年・2025年シーズンにおいて
平均のスイングスピードが低下しています
さらに興味深いのは
120キロを超えるスイングの割合を示す
Fast Swing Rate [%]の数値が
極端に下落しており
強いスイングができていません
一方で”バットの芯でとらえる確率”を示す
Squared-Up [%]については
平年並みの水準ですので
コンタクト率の悪化はみられません
以上の指標から長打率の低下は
パワーの低下が要因だと考えられます
強いスイングができない理由
2024年の左手の骨折
2024年6月の試合中に
左手に死球を受けたことで
左手甲を骨折しました
2か月の休養を経てチームに復帰しましたが
怪我の影響が継続している可能性があります
実際にスイングスピードの低下は
2024年シーズンからみられています
2025年開幕時の体調不良
2025年の開幕時は原因不明の体調不良で
日本開幕シリーズを欠場しました
その際体重が11キロも減少し
米国帰国後も欠場が続きました
ベッツ選手はMLB選手としては小柄で
体重も80キロに満たないことから
筋肉量が大幅に減少したと考えられます
この大幅な筋肉量の減少によって
パワーが低下した可能性が高いです
2025年前半の足の指の骨折
2025年6月上旬に自宅で足を強打し
足の薬指を骨折しました
6月中旬に復帰したものの
成績は伸び悩んでおり
骨折の影響が懸念されています
今後の展望
苦しいシーズンを過ごすベッツ選手ですが
紛れもないMLBのスター選手です
実績はあるものの
開幕時に絶不調で放出も噂された
同僚のマンシー選手が見事に復活したように
ベッツ選手の復調も大きく期待されます
勝負の終盤戦とプレーオフに向けて
眠れる獅子は目覚めるでしょうか
今後の活躍に大いに期待したいところです
まとめ
今回は2025年シーズンにおける
ベッツ選手のスランプについて考察しました
キャリア最長の不調に陥っていますが
今後の復活に期待したいところです
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました