日本人選手の活躍で人気のMLBですが
中でも際立つのは
やはり大谷翔平選手です
打者としてはMLB最高レベルに到達し
メジャーを席捲しています
また2度の肘の手術を乗り越え
2025年には投手としての復帰が期待されます
一方で過去のシーズンを振り返ると
怪我の多さも目立ちます
今回は過去のシーズンにおける
大谷選手の故障歴をまとめます
また故障が多くなる原因や
怪我を減らす方法についても
考察していきます
なお最新の個人成績や
年間ホームランペースは別記事でまとめました
また過去の投手成績や投球内容については
以下の記事をご覧ください
記事の内容
大谷選手の怪我歴

2018年
ルーキーイヤーとして期待され
4月に初登板初勝利を飾りましたが
6月に肘の故障が発覚し
故障者リスト入りしました
1か月後に打者として復帰し
9月にも投手として復帰しましたが
右肘靭帯の新たな損傷が発覚し
10月に1度目のトミージョン手術を受けました
2019年
打者専念のシーズンとなり
打者として5月に復帰すると
サイクルヒットを達成するなど
活躍を続けました
しかし9月に左ひざの故障が発覚し
残りのシーズンを欠場し手術を受けました
2020年
新型コロナウイルスの影響により
MLBは7月下旬に開幕しました
7月26日に復帰登板を果たしたものの
1アウトも取れずに降板しました
次回登板でも1回2/3で降板し
試合後のMRI検査にて
右屈曲回内筋群の損傷が発覚し
残りシーズンは打者に専念しました
2023年
2021・2022年と投打で大活躍し
2022年には規定投球回を達成しました
順調に勝ち星を重ねましたが
8月下旬の試合中に肘の違和感を訴え
検査の結果右肘靭帯の損傷が発覚しました
投手としてのシーズンは終了し
打者として試合に出場しましたが
9月上旬の打撃練習中に
右脇腹を故障したことで
残り試合を欠場しました
9月下旬に2度目の肘の手術を受けました
2024年
ドジャースへの移籍が決定し
前年の手術の影響で打者専念となりました
開幕から圧巻の活躍で
見事ワールドシリーズ制覇を達成しましたが
ワールドシリーズ第2戦の盗塁の際に
左肩を亜脱臼し負傷交代しましたが
その後も強行出場を続けて
チームの世界一に貢献しました
11月に左肩の手術を受けました
大谷選手の怪我が多い理由(考察)
要因は投手としてのプレーだと考えます
投手としての負担は凄まじく
ここ最近のMLBでは投手の怪我が多発し
球界全体でも問題視されています
原因として挙げられるのは
著しい球速の上昇です
よって大谷選手のように
150キロ後半の直球を武器とし
高い奪三振率を誇るタイプの投手は
球数の増加を避けられないため
故障リスクが高まります
大谷選手に特別怪我が多い訳ではなく
むしろ打者としての出場を考慮すると
怪我が少ないとも言えます
投球で疲労が蓄積した状態で
打者としても出場を続けることで
通常よりも大きな故障リスクを抱えています
大谷選手の怪我を減らすには(考察)
投球スタイルの変更
三振を量産するスタイルから
ゴロを打たせて球数を減らす
投球スタイルの転向が効果的です
カギとなる球種は
シンカー(ツーシーム)とカットボールです
直球に近い球速で変化量が小さいため
バットの芯を適度に外すことができます
また左右の変化によって
打者を差し込むこともできます
ジャイアンツのエースを務める
ウェブ投手が良いモデルとなります
MLBを代表するグラウンダーピッチャーで
シンカー主体の投球で
長いイニングを消化できる
イニングイーターとして知られます
2023・2024年と200イニング以上を投げ
2年連続でリーグ1位に輝きました
大谷選手についても
90球程度で6回を投げ切ることができれば
チームに貢献しながら
怪我のリスクを減らすことができます
打者としての出場制限
少ない球数で長いイニングを消化しても
投球数は90球前後となりますので
チームには貢献できますが疲労は蓄積します
やはり打者としての出場を制限して
疲労回復に努めることが必要です
エンゼルス時代には登板翌日に
打者として出場していたため
十分な休養期間を得ることができずに
怪我に発展したとも考えられます
若手先発投手との併用(Best)
上記2つの対処法は一般的ですが
ここで新しいアイデアを紹介します
大谷選手と若手先発投手をペアとして
登板させる戦略です
先発は大谷選手が務めますが
球数制限(60-80球)を設けて
4・5イニングを目途に降板させます
その後若手先発投手を投入して
4・5イニング程度を消化する方法です
2人の投手で先発としての役割を担います
若手先発投手については
ドジャースの強力先発投手陣において
ローテ入りが難しいために
大谷選手と組み合わせることで
経験値を積むことができます
よって大谷選手の持続的な起用と
若手先発投手の育成が期待できる
一石二鳥の戦略だと考えます
まとめ
今回は大谷選手の故障歴をまとめました
二刀流の影響によって
怪我が多いように見えますが
身体的な負担を考えると
日々の自己管理によって
むしろ怪我を抑制できていると考えます
しかし今後の怪我を減らすためには
新しい試みが必要なことも事実です
若手先発投手の併用が合理的だと考えますが
今後の起用法に注目です
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました